構造見学会と生きている家

6月24日(土)、25日(日)の2日間、構造見学会を開催します。

久々!公には、1~2年ぶり?

大変お待たせしました!



家の骨組みばかりで、ちょっと華やかさに欠けますが

完成見学会以上に、大事にしているのが

構造見学会!

手を抜くとすれば、まずここなので

工務店の本音や下心が満載の見学会となります。



思えば、数年前、フリーペーパーの構造見学会の広告を見たのが

もくせい工舎との出会いでもありました。

構造見学会の風景
【参考】構造見学会の風景。今回の現場ではありません。

段ボールに無造作に書かれた文字に

妙な気合?と、お金のかからなさに、

ちょっと笑っちゃったのが、運のツキ。←?



ちょっとでも、立派にみせることに必死なHMや工務店が多い中、

「変わった工務店だな~」と思ったのです。



もくせい工舎の家は、本物の自然素材なので、生きています。



無垢な木材は、呼吸し、調湿します。

だから、時期によって木材は(想定の範囲)伸縮します。



同じ無垢の木でも、ヒノキと杉は肌触りが違います。



杉は、柔かく温かい。

経年変化で、飴色にもなります。



新築当時の状態のまま、一生そうではありません。



それを嫌って、人工物ができるわけですが

不自然なものは、不自然な問題も起こります。

シックハウスが、その最たるものでしょう。



家には、その生き方が表れる。



古民家が愛されるのは、その家が培ってきた

時間が濃縮され、味わいに変化しているから。

何ものにも代えがたい、「風格」を

時間とともに備えてきたから。



古民家が、味わいのある年寄りだとすれば、

味の出る過程は、中高年のようなもの。

若さに縋りつきたい気持ちと、現実のはざまで

どっちつかずな上、味わいも未熟だ。

そこの状態が、一番の山場のような気もします。



一生変わらない家が出来たにしても、

そこに住むのは、「生身」の人間。

一生若く美しいままの「ニンゲン」が住むわけではない。



おとぎ話に出てきそうな、カワイイお家から

数十年後、出てくるのが

必死に若作りした「私」なのは、勘弁してほしい。


私は、きちんと歳を重ねたい。

味わい深い、ばっちゃまになりたい。

だから伴侶も、アンチエイジングに躍起になっている人では困る。

ちゃんと、自然体で、とぼけてても味わい深いじぃさまでいてほしい。


そして、

自然に、味わい深い古民家となったわが家で、

自然に、一緒に歳をとって

自然に、その一生を終えたいと思います。