もっともっとか、ぐるぐるか。

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


お金は、万能引換券なんだなぁ。

最近そう思います。

生活の、暮らしのあれこれを
なんでも自分で器用にこなせる能力があれば良いのですが
そうでない場合、得意な誰かにやってもらう方が良い時があります。

物々交換だと、こちらの手元にあるものが
相手の欲しいものでない時困るので
何にでも使える万能券がお金かなと思うのです。

その万能券をいかに効率よくゲットし、増やしていくか。

色々なノウハウや情報が出ていて
なるほどとも思うのですが
ついていけない自分がいます。

聞けば聞くほど、疲れる感じ。

月収いくらだと終わったなんていう言葉も
心がザワザワするのです。

お金が万能券なんだとすれば
自分の暮らしを、自分でなんとかやりくりできる人は、
万能券はそんなに必要ないとも言える。

なんやかんやと、ゆるやかな
暮らす土地の人とのかかわりがあって
野菜を分けてもらったり、助けてもらえる人は
万能券をちらつかせずすむのかもしれない。

万能券がないと生きていけないのは
たぶん、そういう意味で
私自身の自給率のようなものが
この国のように低くなってしまっているからなのではないか。

万能券を大量に稼いで
大量に消費して。
もっともっととせかされて。

その中に、本当に心から大事にしたいものが
どれくらいあるんだろう。

とは言え、自給自足で何でもこなせるほど
器用でもなく、根性もない私。

小さな自分の畑ですら
サツマイモ植えるくらいがやっとなのです。

そんなヘタレな私でも、イモヅル20本植えただけで
食べおおせないほどの収穫があります。
不思議なものです。

土が、増やしてくれたのです。

下手くそながら収穫するときは
なんだか「分けてもらった」ような感じがあります。

収穫後の芋の葉は、畑にふせておくと
いつの間にか土になっています。

もっともっとと、一方通行の
消費ばかりする世界とは違い

自然はぐるぐる回ってる。

自然にとって良いことをすれば、
良いことが回ってきて、

悪いことをすれば、
思わぬしっぺ返しをくらう。

もっともっとと、右肩上がりでないと許してくれない世界は
役に立つか、意味があるかばかりの世界で

ぐるぐる回る自然な世界は
なんやかんやと、実はなにかの役に立つ世界。

私的自給率をあげねば!と息巻くのではなく

少しずつ、自分の手でできることを増やしていくのは
自分の手を信じることにつながるのではないか。

自立するというのは
万能券だけの話でなく
自給率をあげたり、
券などなくても
人に頼ったりできる力のことなんではないか。

万能券を稼ぎ、右肩上がりに生きることも
自分の自給率を上げ、たくましく生きることも
私は、両極端にはできないけれど

どちらかを選べと言われれば
できたら、ぐるぐる生きたい。

ぐるぐる生かされて、
その仕組みの中に生かされてきたことを
ありがたがって死にたい。

半世紀ほど生きて、
今はそう思うようになりました。


ここ、しりませんでした

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


連日出かけたネタになってしまいますが、
万が一、万が一、「行ってみようかな?」という
物好きな(?)方が居られるかもしれませんので
本格的に寒くなる前に、書くことにします。

いつも気を使って、焼肉に行くときは
「たまには外で飲めば?」と
運転手を買って出てくれる長男。

その恩返しではないけれど
いつか暑くも寒くもなくなったら

「海に行って、真昼間からビールでも飲めば?」
と言っていたのです。

それを、先日の小春日和に実行したのでした。

国東の方で、日陰もある程度あって・・・
と探していたら

・・・うん?お尻岩?

・・・これは見に行かねばなりませんよ?

紅葉シーズンだというのに、
他にもこの時期ならではのお出かけスポットだってあっただろうに

もはや、お尻一択です。

「ちょっと、お尻岩なるものを見に行こう」

「はぁ??」

困惑する倅~ズ(セガレーズ)を連れて
向かった先は、国東。
「道の駅くにさき」からちょっと行った黒津崎海岸の辺りです。

海水浴場もあり、駐車場もあるので、
とりあえず唐揚げやビール等々を買い込んで
青空の下、海を見ながら昼食となりました。
(もちろん、ビールは長男だけ)

カシュッ。ぷは~!
「ハ~!ビールっち、一口目が旨いよね!」

念願叶い、嬉しそうで良かったです。

2022_11_osiriiwa_sea_2.jpg

山や畑ばかり見て暮らしていると、
たまに見る水平線に、驚きます。

地球っち、本当に丸いんやな!とか、
これをず~っと、ず~っと行くと、
アメリカとかどこかに行くんやな!とか。
(その前に着くのは、対岸の四国だけれど)

海を境に、どこかに繋がっていることや
地球儀でみるような、あの地球に住んでいるんだと
実感できて、改めて驚くのです。

海

お弁当の唐揚げを狙って、上空を旋回するトンビもいて
いつもと違う日常を満喫しました。
解放感とスリルの二本立てです。

美味しかったのか、長男が空けたビールは3本。

「・・・ふにゃふにゃする~」

「・・・大丈夫かい?海にだけは落ちんでよ」

半酔っ払いを連れて、海岸に降りていくと

見えてきたのはこれ!

お尻岩

ワハハハハハハハ!
お尻だ!本当にお尻だ!

まさしくお尻以外のなんでもない岩を見て
爆笑です。

お尻岩

こっちから見ても、お尻。

すごいなぁ~。これ、自然にできたんだよなぁ~。

お尻岩

セガレーズは二人とも175㎝近くあるので
どれだけ大きい岩かお分かりいただけると思います。

いやはや。

混雑をかいくぐって紅葉やテーマパークも良いですが、
あまりお金をかけずに
びっくりして楽しいものを見に行く。

そんな休日もなかなかです。

私が死んだ後、セガレーズにも
「なんか、お尻の形の岩を見せられたよね」
って笑ってもらえたら良いです。

お近くにお住まいの方も
そうでない方も、
なんでも魔除けと縁結びのご利益があるらしいので

ぜひ、寒すぎず暑すぎない時に
お尻岩まで。

なお、事前に干潮かどうかは要確認です。
(お尻だけに?)