まずは、おちつけ。

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


家を建てる時に、同時進行で庭のことを考えていました。

図書館でガーデニングや庭木の本なんかを借りまして
あーでもない
こーでもないと、妄想を膨らませていたのです。

湯布院の玉の湯や、山荘無量塔のような
雑木林風の庭がたまらなく好きなのですが
いかんせん、先立つものがない。

せめて、理想の「外せない部分」はおさえつつ、
大きな木だけ造園屋さんにお任せして
あとは自分たちで、ぼちぼち手を加えていく形にしました。

我が家は南北に長い敷地なのですが
今思えば失敗したなと思うことがあります。


庭の東西南北、どの位置に
どういう植物を配置するか。

それを考えるときに
単純に
北=日当たりが悪い
と、考えてしまったのです。


ところが、
我が家は田舎。
しかも、地主さんが「もってけ、ドロボー!」と売った土地。
安し、広し、(私じゃ)手におえない。
3拍子そろった土地であります。

だから、一見不相応にも
土地だけは広め。
隣地とかなり余裕があります。

しかも建物は平屋建て。

つまり、庭の東西南北でいうと
北だけど、日陰になるとは限らなかったのです。

庭の東西南北

北側だから日が当たらない

そう思い込んで、半日陰や日陰の植物を植えていたものだから
この猛暑で次々に、枯らしてしまうことになりました。


うかつでした。
枯れてしまった木よ。
どうか私のおっちょこちょいを赦してほしい。

う~ん。
1年間、よく日の当たり方を観察するべきでした。

そんなに急がなくても良かったのに。


これは以前ブログにも書いたのですが

南側が日当たりが良いからと、
花を植えました。
ナニワイバラの下に
スイセンやシュウメイギクを植えたのです。

ところが、これがまた
ひまわりのように
お日様が大好き。
肝心の花の顔は、
太陽の方を向いたままなのです。

向日性、と言うそうですが
こうなると
家の方からは、花の後ろ頭(?)しか見えない。

これは、ショックですよ。

だって、そっぽ向いてるんだもの。

これこそ、日が当たるなら
北側の位置に植えるべきでした。

トホホ。

慌てないって、大事ですね。

勉強になりました。

あえて勝たない

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


この前、子どもにドラックストアで

ネットショッピングのギフトカードを

買ってきてもらいました。

裏の、銀紙の部分をこすって

その番号をアカウント登録するんですが

・・・何回やってもエラーが出る。


なんで?

どうして?

何回も家人に読み上げてもらって、

確認しても全くダメ。

とりあえずカスタマーセンターに相談することになりました。



所定の手続きのため

購入した店のレシートと、削ったカード等の写真も

一緒に添付。

電話をとのことでしたが、「明日連絡します」とだけ書いて

明朝メールを見たのです。


そこには、「確認し、登録しました」の返事。

アカウントにカードと同額の入金がありました。

丁寧なあいさつまで頂いて。


・・・いや、これだけなら

あまり驚かない。

何に驚いたかというと

自分が添付した写真を拡大して見たからです。


私、ずっと705だと思ってたんです。

もしくは7O(オー)5。

ところが、よくよく拡大して見たら

ギフトカード

やや!これは U なのでは?


そう、削りカスの残りがあって

上の部分がつながって見えていたのです。


最近、カメラのピントも怪しいんです。

その上、筋肉痛クラスの眼精疲労と、

老眼と、乱視を言い訳にしても

何故気づかなかったのか。

なぜ拡大して確認しなかったのか。

とはいえ、そう思ってたんだよなぁ。


そこで、ハタと気付いたのです。


カスタマーセンターの担当者さん、

「黙っててくれたのではないか」ということに。


「あ~、お客様。

0とUを見間違えておられませんか?

0に見えるかもしれませんが

Uですね。」

・・・そこら辺のお店なら

いや、不肖の私なら

うっかり言いかねない。

きっとドヤ顔でものを言ったところだ。

でも、お姉さんは

あえて黙っていてくれたのです。

あえてお客に勝たない対応で。


もし、それを指摘したところで

「あ!本当ですね!すみません!」

そう、お客さんに謝らせてしまいます。

下手すると

「こんな見えにくいカード作るおたくが悪い!」

って逆ギレされることもあるでしょう。


間違いを黙っていた上で

勘違いさせたことを、再認識したのかもしれない。

もしかしたら、そこを

報告して、改善しようとしてくれるのかもしれない。


なんか、さすが。これぞ一流。


弱いと、どんなに自分が正しくて

間違ってないかばかり言いたくなります。

ついつい守りに入りたくなる。

下手したら、何か困りがあって問い合わせてるのに

「うちに限って、そんなはずありませんから!」

って、見もしないで突っぱねることだってある。


うまくいっている時は「お客様のために」が

うたい文句でも、いざとなると

かばうのは我が身になりかねない。

失敗、欠陥、責任・・・。

完璧なことなどないのに

そんなものが怖すぎて

お客様の困りに

蓋をするときがある。


正しいことを、

相手の勘違いを指摘することもできたのに

あえて勝たなかった。


ちょっと、すごいなぁと思った一件でした。