バナナはになるか

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


先日、『鉄腕ダッシュ』を観ていたら、衝撃が走りました。

・・・バナナって、木じゃなかったんですね。
草の仲間なんだそう。

ずっと、半世紀以上、木だとばかり思い込んでおりました。

調べると、バショウ科の常緑多年草で、木のように見えるのは、
偽茎(仮茎)と呼ばれる、葉が重なり合ったもの。

つまり、玉ねぎのように、外から剥いていくと、なくなってしまうみたいです。
(外から剝いでいくと・・・で、思い出すのがタケノコ。
実は、竹も、草でも木でもない有節植物。イネ科のタケ亜科とのこと。
・・・イネ科って。え~?そうなん??って感じです。)

一年草と違い、多年(宿根)草なので、

枯れたあとも、また時期が来れば新たな株が出てくるのですが、

・・・それにしても、草って。何メートルもあるのに?

すごいなぁ、南国!スケールがでっかい。

そう言えば、大学の頃、北海道から来た子に、
「九州、虫がでかい!」と言われたことがありました。

・・・南方にいくほど、そうなのか??


番組では、新宿でバナナを育てる企画を一年がかりでやっていて、
冬を迎え、いよいよ奇跡の完熟バナナが食べれるか否か?の、
集大成の回でした。

(詳しくは、【鉄腕ダッシュ バナナ】で検索して頂ければ、
公式サイトにてご覧いただけると思います。
以下、ざっくり私なりの概要です。)

常夏の国で育つバナナ。それをガッツリ冬が来る都心の新宿で。

地球温暖化の影響か、皮肉にも猛暑の助け?もあって、当初は順調にすくすく育ったよう。

蕾ができたのが、9月。完熟するには、それから約120日かかります。

つまり、1月の終わりには完熟、のはずなのに、
その一日前、119日目になっても、実は硬く、渋いまま。

気温が10度以下になると、生育困難になるらしく、
スタッフさん達が交代で、ハウス内を温めます。(裏方さんも大変だ!)

葉が黄色く枯れはじめ、苗を譲り受けたバナナ農園さんに相談。

「バナナが風邪をひく」という状態の、低温障害ではないかとの見立て。

マンゴーなどの南国の植物によくみられるようで、風邪をひいて寝込んでいるようなもので、
弱って、成長が滞っている原因にもなっているのでは?とのこと。

土にも、ただの冷たい水ではなく、一肌のぬるま湯をあげる等のアドバイスをもらっていました。
(マンゴーやバナナを一般に育てることは、稀ですが、身近なところだと、薩摩芋も、低温障害がでます。
秋に収穫したものを冬越しさせるには、低温に注意する必要があります。
我が家は、家の中で、何重にも毛布などで保温して越冬させます。
育てるのはラクですが、ヌクヌクと過保護に?保管せねばなりません。
本来、南国の食べ物なんだな~と実感します。)

その時、ふと太一君(国分太一さん。家族間で、太一君、太一君と言っているので、ここは失礼して、太一君とさせていただきます。)が、

「声をかけた方がいいとかありますか?」と電話越しに先方に声をかけます。
(この辺が、さすがの太一君!)

「あ~、それはね、ほんと、植物が愛情感じるというか、
五感六感あると言われているんで、寒さも感じてるんで、
愛情をこめて、毎日管理してあげてください。」

「いや、実は現場監督だった松田君が、一回も声をかけてないんですよ」

「え~?そうなんですか?ぜひ声をかけてやってください」


このやり取りを聞いていて、思い出したのが、映画『奇跡のリンゴ』。

不可能だといわれてきたリンゴの無農薬栽培を実現した、木村秋則さんをモデルにした作品です。

阿部サダヲさん主演で、農薬でつらい思いをする妻(菅野美穂さん)のために一念発起。

村八分にあったり、大量の虫を手作業で捕ったり、
10年経っても成果がなく、借金は膨れ上がるばかり。

家族にもこれ以上迷惑をかけられないと、自殺まで考えます。

色々な困難を経て、気づきを得て、ついに11年目には
無農薬での成功を手にするのですが、

一部、枯れたり、実がならない木あります。

それは、隣のリンゴ畑との境界にある木。

ずっと、リンゴに声をかけ、はげまし続けてきた木村さんでしたが、

隣人にどう思われるかを気にして、境界の木には声を掛けられなかったとのことでした。
(詳しくは、書籍または映画でご覧ください。
ずいぶん前に見たので、違っている箇所あればすみません。)

植物は、水不足や傷つけられたときに、人間に聞こえない周波数の「悲鳴」をあげるといいます。

聞こえないから、叫んで「ない」わけでも、
傷つけられて「平気」なわけでもないということは、
かなりショッキングです。
動物が傷つけられて、悲鳴を上げるように、
聞こえないけど、植物だって叫んでいる。

そして、反対に、言葉は通じなくても、
その口調や、気配で、
思いやってくれているのも、伝わるのだとしたら、
なんということかと思います。

声をかけるということは、
相手の存在を気にかけること。
気を配ること。

目に見えないから、ないわけではない。
聞こえないから、ないわけではない。

知らないだけだったり、
気にもしていなかったり。

あらためて考えさせられます。

何十年生きても、驚き、学ぶことが多い。

しかし、バナナが草だったのが、
今のところ、今年一番の驚きかもしれません。

バナナは木(き)にならずとも、気(き)にして育てよってことでしょうか。

植物ですらそうなんだから、
声かけ、気にかけ、が人間にとってもどんなに大事か。

とても勉強になりました。

20250325_バナナは草

マニアックと言えば、マニアックなのかも。

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


残価設定型のクレジットで買った車を、いよいよ返却する時期が近づいてきて、
中古で他社の車を検討していた息子。
(考えてみたきっかけが、連日息子ですみません。)

彼が、某ディーラーの担当営業Aさんと話をしていた時のことです。

このAさん、昔から夫婦ともにお世話になっている人で、
お客さんに尽くしすぎる、どんな時も嫌な顔一つしないで応対してくれる、本当に頼りになる方なんです。

息子のことも小さい時から知っているので、新社会人になって初めて買った車も担当となり、
残価設定の下取りを前に、状態を見つつ、話題は中古車のことに。

「今、このル●ーとホ●ダの2つで迷ってて。」

「うわ~。俺、ル●ー買わせるぐらいなら、ウチの買わせるわ。」

ワハハハハハ!それ、販売店内で言っちゃダメなんでは?

「もう一つの方ね、これ欲しがる人は、いつでも欲しがるけん、
値段がちょっと・・・やけど、どっちかで言うなら、こっちがいいんやない?」

販売店内で、正直に?別メーカーの車を勧めるのも、
「あ~、○○君(息子の名)、もうこうやって、ここに来んのやね~」などど寂しがるのも、
この方の人柄。

本当に、車も好きで、人も好きな、【営業】のプロなんです。
(どんなに車のプロだと自負していても、人が心底好きでないと、こんな接客はできない。
特に、何かあった時、対応が全く違うと思います。

車専門のプロが、売る方、接客もプロかどうかは、別の話ってことですね。)

その時、こんなことを言っていたようです。

「いわゆる、一般の、ふつうの人があまり選ばんっていうか、
いわゆるマニアックな車、みたいなもんがあるんよ。

中古車屋さんは、万人受けする黒とか喜ぶんやけど。

それ見越して、黒選ぶっていうのも手なんやけど。

でも、こういったマニアックな車って、どんなに古くなっても欲しがる人もおるんよね~。」

息子が選んでいたのは、ツーシーターのスポーツタイプの軽自動車。
(ちなみに私が探し当てました~。私、なんか中古車探すのは、うまいみたい。
検索力!ってやつですよ。フッフッフッ・・・。)

「多分、見に行ったらね、いいとこしか目につかんよ?」と、笑いながら送り出してくれたそう。

この車、その後(「Aさんの言うとおり、いいとこしか目につかんかったわ!」らしく)買ったのですが、

そこの中古車屋さんも、「この手の車、仕入れて1週間くらいですぐ売れるんで」とのこと。

う~ん。マニアックな車、恐るべし。

ちなみに、前職の会社の後輩がMR2という車に乗っておりました。

彼女は、本当にその車を溺愛しているので、
中身を総入れ替えして、乗っております。

車本体は、30年いかないくらい経っているはず。

試しに中古車検索サイトで、MR2を入れてみたら、
走行距離や年式に拘わらず、そこそこのお値段で売られていて、

好きな人には、古くても何でも欲しい車なんだな~と実感した次第です。

さて、マニアックといえば、もくせい工舎の家も、
なかなかマニアックである。・・・と、言えないこともないのかなというお話です。

こだわりの豆腐、こだわりの蕎麦、なんていうといかにも美味しいのでは?と思います。

こだわりの・・・は、その枕詞でもあるのですが、
こだわっているから、美味しいと感じるかは個人の話。

でも、こだわっている本人を前に、「あんまり美味しくない」とは言いづらく、

こだわっている=ちょっとメンドクサイ感じも否めません。

こだわっているからにはの、プライドがある。
すると、前述のAさんのように、人好きでない限り、ムッとしてしまう。
接客のプロではないからです。

だから、こだわっているに付いてくる、なんとなくメンドクサイ感じは、
そんなことを思い起こさせるからではないでしょうか。

これは、いたしかたない。

こだわっていることは、いささかのメンドクサイ感じを内包している。

ただ、前述の車のように、ツボるひとがいる。

これでないと!と、思う人がいる。

木の家を嫌いな人がいるとは思えないけれど、
なんとなくメンドクサイ感じを受ける人は少なからずいる。

キズが付きやすいのでは?とか、お手入れが面倒なのでは?とか。

でも、同じ理由でメラミン食器ばかりでご飯食べても、味気ないのです。

やっぱり、土でできた器を手に取り、木のお箸を使い、
自然の力強さを感じるご飯を食べる。

メンドクサイ感じを内包しながら、これでないと!と思うものに囲まれて生きていく。

これをマニアックだと言えば、マニアックなのかもしれない。

言い換えれば、これでないと!と思って建てた家は、
これでないと!と思う人の心を動かす。

メンドクサイ感じを内包しながら、こだわった家は、
やっぱりどこか、メンドクサイ感じの誰かの心を掴むのかもしれない。

車なんて、動けばいい。
家なんて、寝に帰ればいい。

どうでもいい。

そんな「どうでもいい」で、満たされないでいたい。

例え、マニアックだの、メンドクサイだの、言われることになっても、
これでないと!と思えるものに、
私は出会っていきたい。

なぜなら、私だって、そこそこメンドクサイからです。

人間、というのは単体でなく、
人と人の間、関係性のことだったとは、誰の言葉だったか。

そこには、やっぱりどこかメンドクサイを内包しながら、
完全に排除するのも味気ない。
そういった、【間柄】のようなものが含まれている。

マニアックといわれようとも、もろもろのメンドクサイを抱えて、

この世界を、「どうでもいい」で満たすことなく、生きていきたいなと思います。

ツボる木の家

すぐ助けに来れないスーパーマンは・・・

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


長男が、仕事で腰を痛めました。

転職したばかりだったので、「イテテテ」と言いながら、それでも出勤していたのですが、
一向に良くならず。

それどころか、出勤しては、痛くて早退する。そういったことが増えてきました。

その度に、行きつけの整体院や鍼灸院に転がり込むも、一時的で完治せず。

骨自体に異常がないか、レントゲンを撮ってもらおうと、
近くの整形外科に行ってみたのでした。

「正常なら、背骨って、緩やかなSの字になっているはずなのに、
はてなマークみたいになってるね~。

これ、うちじゃどうもならんから、どっか整体院かなんかで治してもらって?」

と言われた模様。

いやいやいやいや。整体院でなかなか治らなかったんで、行ったのに?

仕方なく、「イテテテ」と言いながら、出勤し、
限界を迎えては、早退し、鍼灸に飛び込むことを繰り返していました。

とはいえ、早退ばかりしていられない。

らちが明かず、「MRIでも撮ってもらおうかな~」と別の病院に問い合わせるも、
「今日はちょっと・・・」と、タイミングが合わず断念。

仕方なく別の病院に問い合わせると、「MRIはないけど、診察して、紹介状は書けるよ?」とのこと。

行ってみたら、「軽いヘルニア」と診断されたようです。

今は、よほどじゃない限り、手術はしないんだそう。

そこでも、「どこかの整体院かなんかで」と言われたらしく、強めの痛み止めのクスリ(←カタカナ表記の方がぴったりくる系の)だけもらって帰ってきました。

???なんで?若いと、そこのリハビリ使えんの??
なんでそんなに、他所にふる??

とはいえ、仕事には行かねばならない。
行けば、重い荷物は持たねばならない。

若いから、整体に通えばそのうち治るだろうと言っても、
自然治癒を仕事は待ってくれません。

いよいよ困り果てて、レビュー☆4.5越えの遠方の整形外科に行ってみることに。
そこは、外来リハビリも熱心に行っているようでした。

せめて、同じ診断名でも、何かアクション取れないか。

強すぎるクスリでごまかして、「どこかの整体かなんかで」じゃなくて、
何かもう一歩突っ込んで、どうにかできないか、藁をもすがる思いだったのです。

ところが、人気の病院。

電話をするも、予約は2週間後。

それでも、とにかく予約をして、受診したのでした。
(当たり前ですが、その間だって「イテテテ」で、早退の繰り返し。
予約しただけじゃ治らないからです。)

診断は、「ヘルニア」。やっぱり手術はしないけれど、1週間の絶対安静。
治るまでに最低でも、1か月は無理をしないことと、
治療には3か月はかかるだろうという見立てでした。

でも、「どこかの整体院で」「いつか治るだろう」じゃなく、

具体的に【数字】で、お医者さんが言ってくれることがどんなにありがたいか!
さすが、☆4.5越え!遠方まで行った甲斐もあったのです。

末梢神経障害性疼痛の薬ももらえて、リハビリも「こちらでどうぞ」とのことだったので、
遠方でも通うことにしたのでした。

戻ってきた息子が、「なんかもう、患者さんが多すぎて、2月3月は新患とらんって言いよったよ。
早めに行って良かった~」と言っておりました。


その後、休職を申し入れると、「一応、念のため」という上司のすすめで、最初にMRIを撮れずにいた病院を再受診。

やっぱり「ヘルニア」。
そこでリハビリも受けれるようになったので、そちらに通っています。

病院、4か所目。もう、セカンドオピニオンどころじゃありません。
ヘルニア、確定です。

思えば、最初のはてなマーク診断から1~2か月。

その間、自然治癒する間もなく無理をしていたがために、
くだった「ヘルニア」診断だったのでは?と思います。

しかし、今回の整形外科にしても、歯医者にしても、何にしても、

腕がいいと評判の所は、直ぐには見てもらえないことも多い。
そこが難点でもあります。

緊急手術!ほどの切羽詰まったものでなくても、

あきらかに日常生活に支障をきたす痛みと、
会社に迷惑をかけることへのプレッシャーは、

じわじわ真綿で首を締められるよう。

そんなにのんびり、待っていられないのです。


かといって、空いている所だと、結局たらい回しになって、完治しない。


忙しすぎて、直ぐに助けてもらえないスーパーマンか。

あまり頼りにならないけど(?)、聞いてはもらえる人か。

いざという時、頼りになるのは
いったいどっちなんだろう・・・。

しかも、ずっと我慢してきて、
限界だと思って門をたたいた、

その【いざという時】が、まさに【今】なんだとしたら。


その道のプロでも、腕に自信があっても、
忙しいがすぎる人は、気軽に頼れない。当てにはできない。

こういうことを、ジレンマというのかもしれません。

しかし、具体的に数字で表せるって大事。

それは、具体的な、はっきりとした行動に結びつくから。

お客様の幸せのために。
国(県でも市でも)民の幸せのために。

うすぼんやり、聞こえばかりいいセリフは、
実際には何も具体的に考えていないからこそ

出てくるものなのかもしれません。

いつまでに、どうする。

はっきり言える行動を、起こせるか。

忙しすぎるスーパーマン(ここでは名医)の判断や行動をAIが学習して、チャットで診断。
その治療方針に従って、全国どこの病院でも処置。

どんな田舎に住んでいる、機械に疎い人たちでも、大丈夫。

困ったら、すぐに何とかしてもらえる、助けてもらえる世界に、いつかなるのかな~。
どうだろう?

期待したいところです。

腰は要
以前撮影で近くに伺ってから、私の癒しの場になっている豊前の嘯吹神社
その境内には要石なるものがあります。なんでもさすると腰に良いという。
その後、神主さんとお話しする機会があり、聞くと要石をさすった手で、患部を触るとのこと。・・・石だけしか触ってなかったよ。今まで。
帰りに、膝やら腰やら頭やら・・・。そこそこの年になると、もう全身触らないかんです。
神主さんが気さくな方なのを良いことに、由縁を伺うと、隣の力石を持ち上げて、腰を痛めた人が、要石を触ったら腰痛が治ったから!だそう。
ヘルニアも治るといいなぁ。


後に、理学療法士でもある行きつけの整体院の先生に訊くと、骨自体が損傷しているわけでないなら、やっぱり支える筋肉の問題なので、
そう言われたのでは?とのこと。
「とはいえ、そこのリハビリに通えれば良かったのにね~。なんで他所?」
それは、こっちが聞きたいところ。

ちなみに、どこに行くか迷って、接骨院と整骨院と、整体院の違いが気になり、AIのCopilotに訊いてみました。
以下のように答えてくれました。


もちろん、簡単に説明しますね。

- **接骨院(せっこついん)**: これは「骨接ぎ」とも呼ばれ、主に骨折、脱臼、捻挫などの骨や関節に関する怪我を治療します。柔道整復師という国家資格を持った専門家が治療を行います。

- **整骨院(せいこついん)**: 実は接骨院と同じ意味で使われることが多いです。ですから、整骨院も柔道整復師が骨折、脱臼、捻挫などを治療する場所です。

- **整体院(せいたいいん)**: 整体師が筋肉や骨格のバランスを整える施術を行う場所です。特に国家資格は不要ですが、整体師は訓練を受けて体のバランスを改善する施術を行います。肩こりや腰痛などの慢性的な症状に対応することが多いです。

わかりやすかったでしょうか?何か他に知りたいことがあれば教えてくださいね。

(行きつけの整体院は、運動指導もしているので、そちらでもお世話になることにしました。
とはいえ、そんなに簡単に治ったり、筋肉もすぐ付いたりしないので。

治りかけている所を、かさぶたをはがすような無理は禁物ということでしょうか。

皆さまも、くれぐれもご無理のないように。健康第一!)