すがるワラ
もともと腰痛持ちですが、
今月上旬、起き上がるのもやっとの状態になりました。
靴下も上手く履けないし、
洗濯籠も持てないし、
ちょっとした姿勢で、腰から力が抜けて
座り込んでしまう状態でした。
日曜で病院も開いていないので
とりあえず近くの整体へ。
「ワラ」にもすがる思いで施術してもらいました。
施術の間、「ちゃんとした」整体とそうでない整体のことを
色々説明されて、「ウチは遠方からもお客が来る」とのお話もされ
「はぁ、そうですか~」なんていいながら聞いていたんですが
いざ、治療が終わって
「・・・どう⁉」と聞かれたのですが
(・・・・・・・・・いや、別に・・・・)
ご期待に(?)添えるように
スッキリ治っていればいいのですが
・・・若干はいいようなものの、特段良くなった感じはしない。
「はぁ、・・・違和感はまだありますが、
・・・だいぶ良いです・・・。」
お客なのに、変なもので
先方があまりに自信満々だと
気を使って、そういうのが精いっぱい。
「痛みを感じるのが癖になって、
脳が誤った信号を送ってるかもしれんけど
2~3日たったら良くなってる!」
と言われ、帰宅しました。
ところが、やっぱり腰がおかしい。
最初の起き上がれない痛みはともかく、腰の可動域がかなり悪い。
あきらかに施術後、悪くなってる部分が出てきました。
「あんだけ、【ちゃんとした】整体って言ってたのにな~」
今回たまたまだったのか、相性が悪かったのか
すがる「ワラ」は、助けてはくれなかったのです。
私も広告に、「本物の自然素材の家」と書きます。
どんな商売する人も、自分は「偽物」だとか
「ちゃんとしてない」なんて言いません。
家の素材に関しては、もくせい工舎は
「木目調」や「漆喰風」なんてことはないので
その点ではウソではないのですが
今回のように、整体や医療だと、
自称であれ、他称であれ
どんな名人や名医でも
治らなければ、仕方ないんだな~と改めて思いました。
予約が取れなくて、何か月とか何年とかも待つような
整体師さんがテレビに出ているのを見たことがありますが
「今、この痛み」をなんとかしてくれるわけじゃないのなら
絵に描いた餅といっしょです。
忙しすぎて助けてくれないスーパーマンより
「大丈夫か」っていってくれる普通の人の方がよっぽどありがたい。
患者にとっても、お客にとっても
「本物」とか「ちゃんとした」かどうかより
目の前の困りに真摯に応対できたか
改善できたかが、全てであり
「また、何かあったら、こちらを頼りたい」
そう、思ってもらえるかが全てのような気持になりました。
ちなみに、腰は別の整体に行ったらすっかり治りました。
何が違うのかは、素人にはわかりませんが・・・。
不思議なものです。