ただならぬ

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


先日、見覚え・・・というか

一度見たら、私でも間違えようのない個性の方が

新聞に載っていました。

20190126_大分合同新聞。原田の親方記事
2019/1/26 大分合同新聞より


そう、もくせい工舎のお家の壁を手掛ける

原田左研の親方です。



新聞に載るのも何回目?ってくらいの

実は、そんじょそこらじゃない人なのです。
(・・・あ!良い載り方ですよ!もちろん‼)


一度、親方が手掛けた

もくせい工舎以外の作品も見て回って

いつかご紹介できたらな~と思います。
(・・・といって、出て回る)


とりあえずは、原田左研のサイトで色々な現場が確認できますので

良かったらご覧ください。
(ずっとバナーは貼ってますが、改めてご紹介です。)

【親方の仕事っぷりをサイトで見てみる】



新築住宅の現場紹介に、もくせい工舎のお家も載っています。



アーティスト性、なんて言葉は嫌いですが

親方の、美意識というか

材料など、自然なものの恩恵を大事に生かしながら

彫りこんだ(正確には塗り込んだ?)美しさや、意外性が垣間見えます。

ハッとするような、なのに懐かしいような、

なんとも言えない「間」をつくる職人さんです。
(つくるを「創る」と書くのがあまり好きでないので、あえてひらがなで。)



そんじょそこらじゃない、ただものでない。

・・・そう、人に思わせてしまう人たちって

きっと、考えてきたこととか

動かしてきた手の時間や、中身が

やっぱり、世間一般の「ふつう」とは違うんじゃないか。



「あんたは、なしね~?変わっちょんな~。

そんなことまで考えんでいいんやら~」
(私の、怪しいエセ&にわか大分弁は、目をつぶってくださいね。)



そう言われても、手間がかかっても、

考えずにはおれない、動かずにはおれない「何か」があって

「ふつう」の人じゃ諦めたり、考えもしないような領域まで

少しづつ、やってきたんじゃないだろうか。



だから、そんな「ちょっと変わった人」たちには

そんじょそこらじゃない、ただならぬ「何か」が

漂ってきているのかもしれない。



それをオーラとかなんとかいうのかもしれないけれど、

生まれ持ってじゃない、

生きてきた過程で少しづつ身に着けたことは

そんな軽いものじゃないのかもな~と思います。



とはいえ、

ただものでない人も、おなか痛くなったり、

インフルエンザにかかったりは「ふつう」にするんだけれど。

グラデーション

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

あけましておめでとうございます。

・・・と、いうにはちょっと遅いですね。

2019年のもくせい工舎も、1/4~始動。


本年も、多忙のお二人に代わりまして

ちょこちょこ、乱文をお目にかけることになるかと思いますが

どうぞよろしくお願いいたします。


ところで、1/6放送された

NHKスペシャル『サグラダファミリア~天才ガウディの謎に挑む』を見ました。
詳しくは→こちら


ガウディが亡くなった後も、建設が続く

言わずと知れた、スペイン・マドリードの教会(世界遺産)です。


そこで芸術工房の監督をしているのが日本人彫刻家の外尾悦郎さん。


ダバダ~♩・・・の音楽でおなじみの

ネスカフェ、ゴールドブレンドの

「違いの分かる男」としてCMに出演されていたこともあります。
(…あれ?今、このCM流れてないんだっけ?)


番組では、その外尾さんを中心に

ガウディ没後100年の2026年に合わせるべく

ガウディの意志をつぐ人々が

残された言葉やわずかな資料から

サグラダファミリア建設に向き合っている姿が紹介されていました。


その番組の中で、外尾さんが取り組むのは

中央にそびえる【イエスの塔】の内部デザイン。


ガウディがわざわざ「イエスの塔」としたことに意味があると考えた外尾さん。

普通の教会はイエスの像や十字架から、神の子・イエスの存在を感じる。

けれども、ガウディが目指していたのは

イエスの塔の中に入って、その存在を感じられるような空間だったのでは?



そこから試行錯誤していく外尾さんの姿がありました。



新たに発見された資料から、ガウディが【イエスの塔】の構想中、

色の研究に没頭していた、

しかもグラデーションの実験をしていたことがわかります。

その場面が、とても印象的だったので

2019年の始まりに、ご紹介させていただきます。


もともと、自然界は天然のグラデーションで彩られている。

ガウディは、常に自然から学んでいた。

【イエスの塔】のテーマは「色彩」で間違いない。

ガウディがサグラダファミリアで何を表現しようとしてきたか

40年間探し続けてきたけれど、ついに見つけた。


「自然界には境目がないんですよね。

色々な色はあるけれど、境目はない。

ところが、人間が作るものにはすべて境目がある。

それをガウディは悲しく思ったのではないか。」



貧富の格差や、社会の分断が広がり、苦しみが続く人間の社会。



人間が作る、その境目をグラデーションのように乗り越えられたら・・・。



全財産を、サグラダファミリア建築のために寄付し

着の身着のまま、境目のない世界を祈り続けたガウディ。



「神は完成を急がない。
諸君、明日はもっといい仕事をしよう」



そのガウディの言葉を胸に、今日もサグラダファミリアは

建設されています。



・・・そう!

サグラダファミリア同様、

私たちにも「これで完成」なんてないはずだ。

だから、明日はもっと、

明日はもっと・・・「いい仕事」だ‼