住所のない会場

2/25,26の先週末、中津市で完成見学会が行われました。

2017022526外観
車庫・外構待ちですが、外観。

ご来場いただいたお客様、ありがとうございました。

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玄関付近の、この曲線♪気づいていただけたかな~?
この柔らかなニュアンスが絶妙なのです。

022526完成見学会外観ウラ
道路側からは見えませんが、ウラ(?)も素敵。


もくせい工舎の家は何回目!・・・と言う方も、また初めての方も

木と漆喰のお家はいかがだったでしょうか?



今回の撮影は、その見学会の後になりましたが

毎回、玄関を入ってすぐの感覚は相変わらずです。

肺の奥まで酸素が行きわたるような、清々しい空気感を感じます。

同じ新築でも、もくせい工舎のお家の

あの空気感は独特だと思います。



ところで、お家を建てるか迷われていると、いくつか

気になるキーワードがあるのではないでしょうか?



「木の家」?「平屋」?「自然素材」?

もくせい工舎の家が目にとまるんですから、こういったところでしょうか?

実際ご覧になっってみて

思った以上の材質、空気感だったら幸いです。

自然素材で本気で建てると、こんな家になる!って

知っていただくための見学会だからです。

あと、予想以下だといい(?)お値段…ですかね!



ところで、もくせい工舎の完成見学会は、ご案内に

地図を載せても、住所は載せていません。

mini_web_2017_022526_b4_uegk_完成見学会広告

住所まで詳しく記載するのは、個人情報なので

・・・あまりしたくない。

地図を載せていれば、場所は結局分かるのですが・・・。

だから、メッセだけ見るとどこで見学会があるのか分からないかと思います。



大方、メッセに上記のチラシが折り込まれて配布されるのですが

もしチラシがお手元にない場合は

フリーダイヤル0210-327-892までお気軽にお問合せ下さい。



せっかくなんでちょっとご紹介↓

re_mini_テレビラック
リビングのテレビラックが目を引きます。大工さんの造りつけ。
・・・正直、うらやましい?いいな~、スッキリ!

mini_re_IMG_2355.jpg
飾り棚


mini_re_IMG_2148.jpg

・・・・壁の色味が、とても良いでしょ?

甘木土の色です。

日田土より、赤みが強いのですが

ミルクティーのような、チャイのような・・・。

なんとも優しい、温かな色合いです。



見学会に来ていただいたからと言って

しつこく営業もいたしません。

ただただ、自然素材の家の良さを知ってもらいたい。

その上で、気に入っていただければ幸いです。

イメージ

自然と人にそっと寄り添う、そんな家であることを目指して。

この辺は大丈夫。・・・だから大丈夫?

先日、PTAの出事で防災士さんのお話を聞く機会がありました。

30歳前後くらいの若い女性で

幼稚園くらいのお子さんがいらっしゃるとのこと。

はきはきとして、目に力のある、清々しい方でした。



「普段は270分かけて話すようなことを

一時間でお話します。

かなり早送りになりますが、ついていけなくなったら

遠慮なく言ってください」

そういって、にっこり笑うと次々と色んなことをお話してくださいました。


保存食の事、飲み水の事、

飲み水以上に困る生活用水の事・・・。



「トイレの水が流れないからって、バケツで流すようなことはやめてくださいね」

・・・・なんで?

「見えていないだけで、下水が壊れていることもあります。

逆流したりする可能性もあり。

トイレが使えるようなら、ビニールを敷いて

中に猫砂などを入れておいて、汚物をごみとして出す方が無難です。」

・・・・・・それを聞くと、猫はいませんが

猫砂、買っとかないと、ね!



他には、子どもの心のケア、被災地の犯罪、お金の事・・・etc.

それはもう、たくさん!



特に気になったポイントはこちら!↓

■津波は引き波起こるとは限らない。家には戻らない。通帳も何とかなる。
■災害が起こった時、周りの人の様子はあてにならない。みんな茫然としてるだけ。
  独りでも安全な場所に逃げる事。
■子どもには親も逃げるから、迎えに行くから、自分独りでも安全な場所に逃げるよう話しておく。
■津波は水が来るんじゃない。流されて来た家・材木が流れてくる。
  (火が付いたものも流れてくることも)
■未就学児など小さな子がいる家庭ほど、面倒でも、日頃から地域とつながりを!


質問コーナーもあったので、前々から気になっていたことを聞いてみました。

Q.「地震がおこって、よくテレビなどで50cmの津波の恐れと聞くと、

ついつい50cmでは大したことないように思ってしまうのですが・・・」

A.「50cmの津波と言うのは、足元をすくわれて立っていられないような波と考えてください。」


・・・・・なるほど!それじゃ、沿岸部にいたら危ないかもしれませんね!


Q1.「九州北部豪雨で被災した地域と、そうでなかった地域で

(PTAの)防災に対する温度差を感じるんですが・・・」

A1.「自分たちの住んでいる地域が比較的安全だと、そう感じると思います。

ただ、お子さんたちが一歩たりともその地域から出ないならまだいいのです。

問題は、進学や就職、あるいは旅行と言った

【出先】で被災する事。

日頃から防災意識の高い地域と比べ、そうでない地域の人ほど

いざとなった時、途方に暮れるしかなくなる。

だから、今住んでいる地域が安全だから

防災しなくても大丈夫とは言えないのです。」



・・・・・・・本当に、目からウロコ。おっしゃる通りです。

どこか、自分たちは安全だと高をくくってしまっている面もあります。



結婚前は、大分県民ではなかった私。

たまたまなのか、結婚してから、妙に地震が多いような気もします。



改めて、ちょっと真剣に考えてみる必要がありそうです。



参考までに、その場で出た本のご紹介。

本『東京防災』
一冊 140円。印刷代考えれば、買った方がよさそうですが・・・。


≪東京防災≫で検索するとHPからダウンロードもできます。
↓↓↓

詳しくはこちら

書籍は、大分なら大分駅の東急ハンズで買える!

・・・・とのことでしたが、売り切れでした。

Amazonでも購入できるようです。

再販の予定もあるようで、3/1だそう。こちらも詳しくは、サイトに載っています。



東京在住でなくても、応用力十分。

のんきな土地柄に住むからこそ、知っておく。

これも大事かもしれません。

将来、子ども達が

どこに行っても、困らないように。

「この辺は大丈夫。・・・だから大丈夫?」続きを読む

音と感覚

たまたまテレビを点けたら、聴覚障害のある

左官職人さんの番組をやっていました。



北海道釧路市で、一人前の左官職人を目指し修行中。

耳が聞こえないということで不採用が続き、

聾学校時代の先輩に誘われ、

ようやく決まった左官職人の仕事。



戸惑いながら、怒られながら

先輩の指導のもと、ひたむきに取り組む姿がありました。



猛練習の末、ようやく個人宅の和室の壁を塗ることに。



シャッ、・・・シャッ。

その鏝の音に、社長が「・・・(漆喰が)薄いな。」と言います。

「聴者なら音でわかるんだけど・・・」

そういって、《もっと あつくぬれ》と筆談して指示します。

「そうそうそう・・・」社長が満足そうに言います。



私は左官職人でもありませんし、ろう者でもありませんが、

シャッという音が聞こえなくても、

塗っては注意され、塗っては注意されるうちに、

きっと手の感触が、覚えていくのかなぁと思いながら見ていました。



これぐらいの手ごたえ、感触、そうすると上手くいくことを

職人さんは、体で、五感で覚えていくのかもしれません。



失敗しながらも、ひたむきに鏝を走らせる姿を見ていて

もくせい工舎の家の壁を手掛ける、原田の親方の言葉を思い出しました。



と言っても、永家Tさんから聞いた話で

以前もブログに書いたことがあるんですが・・・。



職人は、不器用な方がいい。

器用だと、小手先だけで仕事をする。

不器用で、怒られて、悩んで悩んで、何とかしてきた手の方が

味のある、いい仕事をするのだそう。



それを聞いて、何だか嬉しくて

少しだけ、元気が出るような気持になりました。



悩んで悩んで、それでも手を止めなかった。

そのひたむきさが、あの職人さんの味わいに

いつかなりますように。