うえき天国に行ってきた話

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

湯水のようにお金があれば
その道のプロにお願いするのが一番なのですが
そうもできず
半分以上、自力で手を加えてきた
我が家の庭。

今回、植え替えたロウバイが枯れてしまったのを言い訳に
久留米緑化センターまでくりだしました。

「はぁ?久留米まで?」

確かに、そうなのです。

ただ田主丸~久留米近隣は植木天国!

もう、見てるだけで楽しくて。

もともと雑木の庭が好きなことと、
もっともっと、小鳥が庭に来てほし~い!
それには
コ●リやグ●デイでは、その種類も限られるからでした。

特に、ジョウビタキが食べていたコマユミの木
ぜひとも欲しくて。
ネットだとウン万円するものが
田主丸で5000円以下で買えたこともあったので
秋が来る前に、根付かせて結実してほしかったのです。

行けばちょうど【春のグリーンマルシェ】開催中とのことで
満開の桜に迎えられ、家族連れも多かったです。
2021_グリーンマルシェ
(宣言解除後に、コロナ対策をして。のお話です)

コマユミがあるかも?と期待していたお店では
残念ながら手ごろな価格のものがなかったので
以前来た時に目をつけていたグリーンライフ コガさんに移動。

グリーンライフ コガ

前は店員さんが不在だったのですが
今回は女性がいた~。

グリーンライフ コガ

この雰囲気!
好きな方は、テンション上がるはず!

作りこんでなさそうで、ひそかに計算はしてて
わざとらしくなく
あくまで自然!

本当は、こんな庭にしたい~。

しかも、コマユミも
笑うほど安い!

かなり大きくなったものは
掘り出すのが無理そうだったので
(庭石の下に根が入ってて。どちらにしても、軽自動車には積めませんが...。)

今回は145㎝くらいのものを購入。
5000円。安っ。
ネットだと同じくらいで
14000円超えてます。
送料だってかかる。

フッフッフ...。
これで、なんで久留米までくるか
分かっていただけたでしょうか。
(え?分からない?)

2021_ueki_kodemari_komayumi.jpg

庭に植えるとこんな感じ。

根元の八重のコデマリは、
田主丸のJA耳納の里で
500円!

コデマリは一重もシンプルでいいのですが
八重咲のこのモッタリ感というか
ゴージャスなのに、清楚な感じは
根元を彩るのにもってこいなのです。

へたくそ素人造園でも
なんとか様になる!

ただ、広がるので
今回はプランタースタンドをひっくり返して
サポーターとして代用しています。

個人的に、木の高低差と
色味の高低差は大事~。

2021_ueki_egonoki.jpg

こちらは、まるとし緑樹園さんで購入の
エゴノキ。白花です。

egonoki_tubomi.jpg
エゴノキのつぼみ。鈴のような傘のような花が咲く。

ただ、このエゴノキ。
実に毒があります。

だから、側溝や水たまり、畑の側には
植えないようしました。
(地域猫が水を飲むといけないので~)

その実が大好物な鳥がいる。
ヤマガラです。
ひょっとこのような不思議な顔をした
スズメより小さな小鳥。
もう、秋にはエゴの実求めて
行ったり来たりと忙しい。

ぜひとも、それを
我が家でみせてほしい~。

実は食べられませんが
エゴノキは、その自然な樹形も人気の
わりとメジャーな植木なのです。

こちらも150㎝くらいで2980円。
安いです。

ネットだと送料入れると
一万円超えます。

センター内をウロウロしてる時に
足元に咲いてたのが可愛くて
こちらも緑樹園さんで購入。

sagigoke.jpg

サギゴケです。
マット状にどんどん広がるので
グランドカバーとして
頑張ってほしいところ。

こちらは1ポット120円。

本当は、シジミバナも探していたのですが

sijimibana.jpg
似ていますが、ユキヤナギより花が棒状に固まらない感じ。

sijimibana_up.jpg
小さな蜆の身のような、可愛い花が咲きます。桜よりちょっと早く咲く感じです。
これが咲き始めると、いよいよ春も本番って気持ちになります。


残念ながら思ったより高かったので
またのご縁に期待したいところです。
(以前は、JA耳納で980円くらいで買ったので
今回は同じくらいでも倍の値段しました。
大株だと一万円近い店も。)

いや~、植木って奥が深い。

ちなみにセンター入り口には
道の駅くるめ。

センター内にも
オープンエアーのカフェもありました。

d_cafeさん

こちらの赤カレーが美味しかったのに
散々食べた後
写真を撮ってないことに気づきました。

インスタ慣れしてないしてないと
こんなことになります。

ガーデニング好きさんはもちろん、
なかなかホームセンターで手に入らない雑木を探しに、
私のようなもの好きさんも
ぜひ久留米・田主丸まで。

しかし、暑いわ。久留米。

歩き疲れましたが、
楽しかったですよ~。

ぜひぜひ。コロナ対策のマスクと
帽子・水分を持って
お出かけください。

私を決めないで

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

私を決めないで
一本の線路を走る電車のように
まっすぐな橋のように
決めないでください私は水
方向を決めずに広がる水
海と同じ、どこまでも広がる水

わが子の卒業式の日、
式を終え、教室に戻ると
箱の中にプリントの切れはしが。

そこには、国語の授業で
詩のアレンジに取り組んだ
子ども達の作品がありました。

「お子さんの分をご自由にお持ちください。」

わが子がアレンジして書いたのが
上の詩だったのです。

親バカですが、
なんだか妙に心に刺さってしまった。

元は
「私を束ねないで」という新川和江さんの詩。

国語の教科書に載っていた、とのことで
今、捨てようと束ねていたものから
引っ張り出してきて、読んでみました。
(「私を束ねないで」だけに?)

オリジナルの詩も、もちろん名作なのです。

特に、
私を名付けないでに続くくだりは
娘であったり、妻であったり、母でもあるからこそ
身に染みて分かるフレーズです。

あぁ~、でもこれ。
絶対中学の頃の私じゃ分からない~。

捨てるはずの教科書。

森鴎外の『高瀬舟』も載っていました。

私の頃、習ったのかしら。
育った県は違うのですが
当然「読むべき」名作リストに載っているようなものです。

ところが、習った記憶も吹っ飛び、
読んでもないはず。

ところが、今読むと
めちゃめちゃ面白いんですね。

あぁ、でもやっぱり中学の私じゃ何のことか
分からなかったかもしれない。

「足るを知る」ことが
どうも目の前のお金や物の量や質でないこと。

満たされていても
餓鬼のように
まだ不安や疑念がムクムクと湧き上がって
自分を苦しめてしまうこと。

高瀬舟に乗った弟殺しの罪人であるはずの青年が
そのキリがない「もっともっと」の欲が
まるでなく、心から満足し
安心していること。

今さらと笑われそうですが
おばちゃんになって
「森鴎外、すげー!」と叫んで
子どもに笑われておる次第です。

分かる時期、タイミングって
人によるのかもしれませんね。

私は、今でした。

少なくとも、
私を決めないで
私は水
方向を決めずに広がる水
海と同じ、どこまでも広がる水

そう書いた我が子の気持ちは
親として心に刻もうと思います。

私も、
「あんたみたいなんが
そんなんやっても、
どうせ無理」

そんな親の言葉はつらい。

「あんたのために
心配して言ってやりよるんよ」

確かにそうかもしれない。

でも、この言葉を聴いて
元気も勇気も出ない。

だから
わが子には言わないように。
うっかり言いそうになっても
それが毒だと気付けるように。

そう心しておこうと思いました。

私に似て
少々独特のところがある子ですが
アレンジして
この詩を書いてくれて良かった。

母は、君がそういうことに
気付く子になってくれて嬉しい。

そう思う旅立ちの日でした。