例えば、原田左研さんのトラックには、
品のいい字体のロゴと一緒に、
「壁をつくる人たち」というキャッチコピーが入っています。
「壁をつくる。・・・というより、
壁と壁の【間(あいだ)】をつくっている」
と語っていたのは、その原田の親方。
そう、【間(あいだ)】。
【間(あいだ)】は、単体ではできません。
何かと何か。つまり、複数のものが必要になる。
そういえば、人間って、人の【間】です。
「人」って書いても、通じるのに
「人間」とも書く。
壁と壁の【間】にも、
人と人の【間】にも、
空気感というか、温度があるように思うのです。
親方は、なんとも居心地の良い【間】をつくるために
壁がどうあれば、その空気感に近づくかを試行錯誤している。
私たちも、人と人の【間】を
お互いに、居心地よくするために
どういう人であればいいのか、試行錯誤していくのかもしれない。
間(あいだ)の空気感、温度感は
それをとりまくモノや人の、在り方だと思います。
ところで、先日、カメラ片手に
由布院へと、ぶらりと出かけました。
ちょっと行かないと、色々なものが新しくできている。
嗅ぎ覚えのある、木の良い香りが漂ってきたので
ふと見ると、無垢の木をふんだんに使った建物が!
【もくあみの杜】という商業施設です。
テナントの表記も、焼いた文字!
建物の傍を通るだけでも、木の香りが気持ち良い♪
気分よく、目的の地に行こうとしたものの
道に迷ってしまい、思わぬ路地裏へ。
ここドコ~?
・・・ところが、歩きながら道に迷うのは
ちょっと楽しい。
車で迷うと、行き止まりやら、一方通行やらで
焦るばかりですが、
歩きは、間違えれば
気軽に戻れます。
しまいには、迷ってるのにニヤニヤしてる。
「ここどこやねん!(笑)」って言いながら。
迷いつつ進んだ場所に、以前雑誌で見たことのあるカフェがあったのです。
ご紹介したいのに、写真無くてすみません。
遠慮してしまいました。
【カフェと雑貨 nayaさん】
ほうじ茶(ラテ)がすごく美味しかったのです!
カウンターから離れた席にいたのに
淹れてくれる途中から、ふんわり香ばしくて豊かな香り‼
あまりにおいしくて「売ってますか?」の問いに
「こちらには置いてませんが、杵築のとまやさんのお茶です。
由布院では、【山荘 無量塔】の売店で買えますよ」
とのこと。
「売り切れ」の看板のかかるパン屋さんの店先で
ぶらぶらした帰りに、ちょっと寄ってみました。
暖炉用の薪すら美しい?
言わずと知れた高級旅館で
私には、宿泊はとても無理なのですが、
山荘 無量塔さんの建物や空気感、世界観が好きで
本当に時々!売店や喫茶室に行きます。
売店、といっても
【匠舗 蔵拙】という立派な建物に、名前。
私などは、もう↑を、どう読むのかも分からない(笑)
「建物、すごいですよね~」とスタッフの方に声をかけると
「秋田から古民家を移築しているんです。」とのこと。
壁も、味わい深かったので
「もしかして、原田左研さんですか?」と試しに聞いてみました。
「こちらの建物は、確か違ったはずですが
本館はそうですよ。
色々な業者さんが入りますけれど。」
ネームバリューでどうこう言いたくはないですが
・・・やっぱりすごくないですか?
あの、空気感、世界観をつくりげるのに携わった職人さんが
もくせい工舎のお家の壁をてがけてる!
今は、便利な時代になってるんですね。
なんと、GoogleMapで、本館内部の様子が垣間見れる!
・・・良かったら、その美意識、世界観を
チラッとご覧ください↓
本館内部
それはともかく!
壁と壁の【間(あいだ)】。
そこに住む、人と人の【間(あいだ)】。
その【間】の空気感を考えてから
家の在り方を考えてみる。
・・・というのも、きっとアリです。