あいはあるか。

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

先日、もくせい工舎以外の新築の建物にお邪魔する機会がありました。

「うわぁ~、新しい匂い!」
来場者も口々に言って、見学していました。

「建築の専門家として、どう?」
そう聞かれたのですが、
何の専門家でもない私。

「シーリングライトまで、透け感のある模様が入っていて
おしゃれですよね~」というのが精いっぱいだったのです。

それはそれは、素敵な建物だったんですが、
なまじ毎回もくせい工舎の新築ばかりにお邪魔しているからか、
口寂しいならぬ、鼻寂しい。

あの、【まさしく木‼】という匂いがあまりしないのです。

「なんか断熱材はかなり良いのが入ってるみたいで」とおっしゃっていたので
あの、ちょっと嗅ぎ覚えのある匂いは
サーモウールだったのかもしれません。

実は、かなり鼻がいい私。
数軒先のうなぎ屋の匂いはともかく、
寿司屋の酢飯の匂いまで嗅ぎ分けることができます。
(残念ながら、これで得した覚えはない。)

サーモウールに関しては、
お施主様方は屋根裏などを開けて見られると
独特な匂いが分かると思います。

(サーモウールかはハッキリしませんが) だからか、空気は珪藻土を塗ったのかと思うほど清々しい。

なのに、足りないんです。木の匂いが!

・・・まいったな、こりゃ。

あまり「新築」というだけで、家にときめかなくなっています。


実は、木の家に住んでいるからといって
いつも木の香りを感じているわけではありません。(個人差あり?)

ただ、来客時に
「すごい木の良い香りがする」と言われるので
鼻が慣れてしまっているのかもしれません。

一方で、風呂上がりに脱衣場から出た時、
玄関から入った時、
その時の風向きや湿度の関係でしょうか、
ふと、「木の香」を感じる時があります。

そういう時は、「あ~、木の家に住んでいるんだな~」と実感します。

もくせい工舎の広告を書かせていただきながら
いつも思うのは、万人受けするかは別だという点です。

なぜなら、家に対する考え方は色々だから。

自然なものや、木の香り、素材の手に触れる感覚。

そういったものに全く関心のない人もいるからです。

「家は寝に帰るだけ」
そう言っていた私の母は、
建売住宅の実家にあまり愛着もないようで、
「サッサとカギ1つのマンションに住みたい」と言っています。

「家が数件建つほどリフォームした」はずの実家ですが、
特に【家】というものに関心がなければ
乗り換えることに寂しさも感じないのかもしれません。

私は、物心ついたときから木が好きでした。
落ち着くのです。

万人が万人、木の家が好きだとは限らないけれど
木が好きな人には、微力ながら
何か伝わると良いな。と願っています。

一長一短あるかもしれない。
どんなことにも。どんなものにも。

それでも、私はまた建てるなら
木と土の家です。

長短という個性を含め、
かけがえないのは、子どもと一緒のような気もします。

そういえば、まだ子どもに手がかかっていたころ。

何かの本で読んだのか、文言はハッキリ覚えていませんが
こんな言葉がありました。

「あなたの子ども達は、あなたが完璧だから好きなのではない」
(※文言、出所ハッキリしません。記憶が曖昧です、ごめんなさい。)

こうあるべき、あああるべき。

大人になるほど、物差しは多くなる。

でも、理屈抜きに大事ってこともある。

親子も家も、そうだといいなぁ。

木の家が好き

傷つきやすいことは

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


木は傷つく。とりわけ、スギは。

それでもあえて使うのは
それ以上に大きな魅力がスギにあるからなのですが

そこは、ぜひ5月末の構造見学会で永家さんに質問してみてください。
(※ちなみに、傷がついた!と思ったら、濡れティッシュを傷口に置くとか、応急処置あり。)

その永家家(←こう書くと変ですね(笑)「ナガイエ・ケ」と読んでください。)には
ヒノキの床とスギの床が隣り合わせに貼ってある箇所があります。

もし、その床の上に立つ機会があれば
その理由の一つが分かると思います。

mini_sugi_hinoki.jpg

ヒノキは頑丈そうですが、足の裏を通した感覚は
硬く、冷たい。

同じ無垢の木ですが、スギの方が温かく優しく感じる。


確かに、傷はつかないにこしたことはない。
硬くて頑丈なら、いつまでも美しい見た目が期待できるでしょう。

とは言え、少しの傷もつかない頑丈なものは
下手すると、こちらが痛いのです。

鉄板の上と、柔らかい草原の上。
転んだ時痛そうなのは、頑丈な方です。
鉄板の上でリラックスは難しいですが、
草原の上は、心地よい。

傷がつきやすいということは、裏を返せば
【相手を傷つけにくい】ともいえる。

私たちは直に床に触れる機会は少なめですが、
ハイハイの赤ちゃんだって、
硬く冷たいものよりは、木の方がきっとお好みでしょう。

鉄板より、プレイングマットより、スギの手触りの方が
ずっと触れていたい心地よさです。

人間だと、傷つきやすい人が
必ずしも人を傷つけないわけではないけれど

傷を含め、負ってきた経験が
その人を「その人」にしている。
そういうことってあるんじゃないか。

無垢の木の家が、唯一無二だというのは
そういうことでもあるんじゃないか。

木も人も、同じようでいて同じものなどこの世にない。

ましてや、生まれ育った環境、
傷を含めての経験、そして、それから後のこと。

傷を含め、家としての歴史が
その家を「その家」らしくしていく。

同じ無垢の木の家を建てたとしても、
サトウさんは、サトウさんらしい「家」に、
ヤマダさんは、ヤマダさんらしい「家」になっていく。

傷を負ったことが、人の価値でも
家の価値でもないけれど、

傷を「味わい」にできるのは、
生き続けているからだともいえる。

私の家は、私に似合う家になっていく。
あなたの家は、あなたに似合う家になっていく。

それは、きっと自然体で無理のない、
人の在りよう、家の在りようとも
言えると思います。

少なくとも私は、
いつまでも新築かと思うような、傷つかない(らしい)「可愛らしい家」を建てて、
それに似合う「いつまでも若く可愛い私」で居続けることは
無理かなぁ(^-^;

「この家、なんかすごく似合うね。
あなたらしいね。」

そう言われたら、私などは
ちょっと嬉しい。

探すのをやめたとき

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


前回、リフォームのお家の記事を書かせていただきました。

撮影に伺うことになって、以前のお家の写真などを見て、
改めて思うことがありました。

中古住宅に出会うことも、縁だなぁと。

私は家を建てた今でも、時々中古物件や空き家情報を見ます。

間取りや、その家の周辺環境、(信憑性はともかく)地盤スコアまであります。
もしここに住んだら、どんなだろうかと
妄想?するのが楽しいのです。

「お?良いな~。お金さえあればな~」という物件は
やっぱり売れてしまいますし、
「う~ん。どうなんだろう。」と思った物件は
やっぱりなかなか売れていません。

有名どころのサイトにはなくて、
市町村の空き家バンクにだけ載っていた物件もありました。

良さげなものは「交渉中」から「掲載終了(決定)」に至るのも
すごく早い。

たまたま見て、たまたま条件があって、気に入って。

中古住宅然り、土地にしろ、人にしろ、
縁というものがあるのかもしれない。

必死で探していると見つからないのに、
「まぁ、いいか~」って探すのをやめると
絶妙なタイミングで見つかったりする。

そんな歌もありましたっけ。

もし見つかって、縁あって、
とんとん拍子で進んだとしても、
不平不満、問題なんて一切なし!
・・・というわけにはいかないかもしれない。
そこそこの、なんだかんだはあるかもしれない。

ただ言えるとすれば、やみくもに
「無い!無い!」って言いながら過ごす月日と

「縁があれば、あるんだろうなぁ」位に構えてる月日は
きっと疲れ方が違うように思います。

心の根っこが動けば、体も動く。
理屈抜きに、ということもある。

今、家を漠然と考えている方も、
これだ!と思えば、きっと一気に【事】が流れ出すときが
きっと来ると思います。

それまで、色々見て目を肥やしておくのが
今できることの1つかもしれません。

4/30・5/1に完成見学会も宇佐市にて開催します。

4/30・5/1自然素材の木の家完成見学会

良かったら、試しに見に来てください。

【事】が動きだすかもしれませんよ~。

宣伝でした~(^^ゞへへへ


「なんかいい」を生み出すもの

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


もくせい工舎では、無垢の木と漆喰で家を建てています。

漆喰壁や玄関の三和土風の土間を手がけるのは、日田の原田左研さん。

自然な素材にこだわり、
壁をつくるというより、
壁と壁の間の雰囲気をつくる。

そんな類まれなセンスの職人さん達です。

この漆喰・左官仕事に関しては、
機械化され続けてきた建築の世界で
今も残る、数少ない手仕事の部分といわれています。


だからでしょうか。

工場からパネルで運ばれて
あっという間に出来上がる
新建材のお家に比べ、

もくせい工舎のお家の出来方は
どこか手作りっぽいのです。

また、人の手仕事だからできることもあります。


こちらはもくせい工舎のカタログ等々でよく掲載されるお家なのですが、


もくせい工舎の自然素材の漆喰壁の家

・・・パッと見て何かお気づきになりますか?

そう、このお家、カドがないのです。

もくせい工舎の自然素材の漆喰壁の家。角がないので優しい雰囲気。

緑色のラインの中を拡大すると・・・↓

手仕事で丸くなった漆喰の壁

他にも、パッと見シンプルなお家ですが、

自然素材の漆喰の壁の家の外観

近くまで来ると、その仕事ぶりに驚きます。

漆喰壁の角が丸い仕上がり

カドが丸い・・・だけなのですが
これだけでフリーハンド感が出るというか

ジブリ作品の背景画のような
優しい雰囲気になるのは驚きです。

これは、人の手による仕事だからでもあります。


また、もくせい工舎の家でも
同じようでいて
よく見ると鏝の跡は、かなり違います。

漆喰の鏝跡の違い
同じ「凹凸をつけた塗り方」であっても、左のように滑らかなアイスクリームのように塗った鏝跡もあれば、
右のように「ほら穴っぽい」質感で仕上げた鏝跡もあります。



私たちも
毎回同じように書いている自分の名前だって
意識しないと微妙に違います。

筆跡は同じでも、紙の摩擦や腕の位置で
全く同じにはなりません。


下は、パソコンなどで使われるフォント(字体)です。

フォントと手書き
パソコンなどで使うフォント(字体)も、手書きっぽく見せていても赤い丸のように、同じ字は全く同じ。
手書きだと、(下手なせいもありますが)全く同じ形にはならない。



完全や、完璧ではなく、
ちょっと外す。
「遊び」がある。

「なんかいい」雰囲気は
人の手仕事の賜物といえます。

手仕事

スタイリッシュで都会的な住まいを好むか

手び練りの器のような家を好むかは

人それぞれですが

「なんかいい」雰囲気は
自然と心をほどいてくれる。

「なんかいい」人の手仕事は

物や空間に遊びやゆとりを与えてくれるのではないかと思います。

木造住宅なら、どれも自然素材の家か?

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


本当に自然素材の家を必要としている人に
もくせい工舎の家のつくり方が伝わるようにしたい。

そう永家Tさんから相談されて
じわじわ関連のバナーやページを
整理したり、作成したりしています。

見慣れた記事も少しずつ
変えるところは変えていくと思います。
お付き合いいただければと思います。

最近の追加は
自然素材の家と、新建材の家 ~【自然の木】でつくった家と、【石油化学製品】でつくった家の違いは何かの記事。

良かったら、ご覧ください。

ところで、改めて考えてみても
自然素材の家ってなんでしょうか。

木造住宅なら、木は使っているのですから
すべて自然素材の家に決まってるじゃん!

そう言えそうです。

新しい記事にも書いたのですが
自然素材の家と名乗るのに
法的な決まりごとはありません。

使用している
自然素材の割合が
ちょっとでも、たくさんでも
自然素材の家と名乗れます。

そうすると
本当に切実に
本物の自然素材の家を望んでいる方にとっては
ちょっと意味合いが違ってきそうです。

健康に良さそうなイメージだけで売るか
不自然な家にしたくなくて自然素材の家を建てるかは
まったく別物だからです。

じゃ、どう考えるか。

それを見分けるのは
工務店の事務所の建物や、ブログやインスタなどだと思います。

自然素材の家を売りながら
事務所は全く自然な感じじゃないとか

ブログやインスタを見ても
あまり自然のことに関心がなさそうなら
ちょっと用心した方が良いかもしれません。

実は私は、家を建てる時
もう一社、気になる「自然素材の家」を建てる会社がありました。

そこの工務店の完成見学会のお知らせが入ったので
見学会の数日前に
実際に現場に見に行ったことがあります。

なんか、全く心動かず。

私、こんな家ちょっと嫌だなぁと
感覚的に思ったのです。

外壁が吹き付けで
息が詰まりそうな感じがした。

この、感覚として好きかどうかってかなり大事で。

見学会当日などは
べったりくっついてこられて
さもいいことばかり言われたら
この感覚が研ぎ澄まされる暇なんてありません。

だから、静かな時に
一人で見行ってみる。

その時、
「あ、私こんな家に住みたい!」
って思えば、その工務店の見学会に行ってみれば良いと思います。

本物の自然素材の家は
職人さんの
木工作品のようで
手び練りの器のよう。

素朴だけれど
なんともいえない
味わいがあるはずです。

お好きな方は
きっと見れば分かるはず。

でも、これが
見ないと分からないんですよ~。

本人に会うように
家に会わないと分からない。

だから、9月の25,26の週末。
国東市で完成見学会を行います。

ぜひ、一目
不自然なものをできるだけ省いた
自然素材の木の家に
会いに来てくださいませ。

県北からちょっと遠いですが
ドライブがてらいかがでしょう。

見学会情報アップしましたら
ぜひご検討ください。
(※9/7に関連記事アップしました~♪)

木が本当に好きな方には
きっと気に入っていただけると思いますよ~。