あったらステキだけど、なくても困らないものを どう考えるか

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


わが家を建てることになった時、最初に見せてもらったパースに
ウッドデッキがあって、

「おぉ~、うちでもウッドデッキなんて付けれるの⁉」
と驚いた記憶があります。

ウッドデッキがあれば、床がフラットなので
室内から見ても広々、贅沢に見えます。

外の風に当たれるのも素敵です。

「BBQとか、できるし」

・・・いや~、ウチせんかも。

洗濯ものも、景色が見えた方が良いので
デッキには、きっと干さない・・・かな~。

結局、わが家にはウッドデッキがありません。

子どもとの、転校の条件がロフトを作ることだったので
それを優先してあきらめたというか、

あとでどうにでもなる気もして、「まぁいいか!いらん!」としたのです。


その代わりどうしたか。

こうしました。↓
(あらかじめ断っておきますが、おしゃれな話ではないです。)

縁側

ウッドデッキならぬ縁側です。

縁側
草ボーボーですみません。

しかも、見てお分かりかと思いますが、すのことブロックでできています。
オシャレではないですが、ことたりてます。

ウッドデッキに求めるものが、

床のフラット感と、外の風にあたることだったので

縁側で十分だったのです。

ヒノキのすのこをホームセンターで買えたので
雨風にもわりと強い。

例え、ボロボロになったとしても、すのこを変えるだけの手軽さです。

もう、私のような不器用&めんどくさがりには
うってつけ。

少々ガタつきますが、野良仕事のあいまの休みにも、

コーヒーを淹れて、外で飲むという気分転換にも、

このちょっとのスペースでも、充分充分。

屋根と一体型ウッドデッキ
家の屋根の内側に同化したように設置したウッドデッキ。

ウッドデッキも、お施主様たちのお家に見られるような一体型ではなく、

わが家に付けるとしたら、完全な外付けになるので、メンテナンスも早め早めにしないといけない。

そんなマメな人間はわが家にいない。

親方邸外観・ウッドデッキ
原田左研の親方邸は、ウッドデッキと縁側の合体版。ご近所さんが"ばーちゃん"を訪ねて来ても、「ハ~イ」なんて気軽に出れます。

ウッドデッキより縁側がちょうどいいタイプだったのです。


そうそう、意外に良かったのがパーゴラでした。

パーゴラ
ずいぶん後々、付けてもらいました。雨に強いヒノキ製です。組み立てた後から、自分たちで色を塗ったので大変だった...。
もし設置されるときは、ぜひとも、先に塗ることをお勧めします。

本当は、長い軒先で、その下にテラスがあって・・・が理想だったのです。
(試しに【軒先が長い家】で検索してもらったら、「あ~、こんな感じのね!」と伝わるかと思います。)

残念ながら、そんなお金はない。
出せるとすれば、知恵?

知恵と言うか、どケチ根性というか。

充分ことたりるような、「その代わり」を見つければいい。

パーゴラができたことで、不思議と何もない時より
空間が広く感じます。

暑い時は、日よけも付けることができます。

日よけの役目をするはずの、モッコウバラはまだまだですが、
いずれ、緑の屋根になってくれることでしょう。

あったらステキにいくらでも使えるならともかく、
そうでなければ、創意工夫で自分なりのやり方をさぐるしかありません。

でも、その右往左往した感じや、自分なりの【ことたりる】感じを積み重ねて、

家は、そのご家族らしさが出てくるのではないかと思います。

手がかからない家や庭はラクですが、
思い入れも思い出も少なめです。

どっちが良いかは人それぞれですが、
理想通りにいかなくても

これはこれで、自分なりの家であり、空間なんだと
時折思います。

その人の周りの空間は、「その人」がつくっている。

唯一無二の
その人らしさ、でもあります。

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