シメ。

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


以前、『構造見学会とシュークリーム』という記事を書きました。

そこでシュークリームの歯ごたえについて熱弁し、
戸畑にあるマシェリさんのパイシューへの愛を語りました。

記事が埋もれぬうちに、
ワタシが忘れぬうちに、
書いときましょう。
(シメもシュークリームかい!って気もしますが
トシもトシですし、忘れかねんので。)



その、マシェリさんのパイシューが、こちらです!


202312_マシェリパイシュー.jpg

もう、普通のシュークリームにはあり得ない
皮に、角(笑)

202312_マシェリパイシュー_1.jpg

生地がふにゃふにゃしてないので、
箱に立てて入れても、崩れない頑丈さ!

今回撮影のために初めて切って断面を見てみました。

202312_マシェリパイシュー_2.jpg

あ~、こんなにクリームを奮発してくれて!

ありがとう、マシェリさん。


このパイシュー。

かじるとザクッ、ザクッ。

そして、ぽってりしたクリームがすぐに出てきます。

パイ生地も、ハラハラと儚げに落ちるのじゃなく、
バラバラと、常緑樹の葉のように
厚みのある音をたてて落ちていきます。

生地の小麦の味が、ハード系のパンのように
しっかりして、
バターの風味もくどさがなくて、
クリームも、優しいのに
生地に負けていない。

もう、書いててまた食べたい。
大好きなシュークリームなのです。

あいにく、遠い~。
北九州は、戸畑です。

小倉方面に買い物とか、
何か用事でもない限り、
なかなか買いに行けないのです。

その私的「ついで」候補になるのが
北九州市立美術館。

マシェリさんから10分強行った所にある、
森の中の、高台にある本館の方のお話です。

設計は、大分が誇る
有名建築家、磯崎新氏。


北九州で育った私は、特別企画展のあるなしに拘わらず

その建物と雰囲気に触れたくて
よく訪れていました。


その美術館の駐車場から、アプローチに向かうとすぐ
見えてくる一本の木があります。

北九州美術館の木

見上げると、特徴のある
双眼鏡のような外観の美術館の
すぐ入り口。

北九州美術館の木

この木は、四季桜。

北九州美術館の木

春と秋に花を咲かせます。

もう秋というにも遅い時期の写真ですが、
控えめな花が
枝先に少しだけ残っていました。

北九州美術館の木


何十年(!)も前から、ここにこの木があるのを見ていますが、

ソメイヨシノのように大きくならないのか

あまり大きさが変わらない。


枝ぶりも低く、ちょうど両手を広げたようになっているので

その内側に入っていくと
ハグされているような感じになる。

北九州美術館の木

人から触れられるのは少々苦手な私ですが、

この木の中にいるのは、とても心地が良い。

かわいがってくれた祖母に会いに来るような。

そんな【会いたい木】なのです。


Welcomeな木の歓迎を受けて、
急こう配過ぎる外付けのエスカレーターを上がっていくと
館内の正面ロビーに着きます。

特別企画展が行われていると、人も多く
ゆっくりするにはイマイチ。

何もない時ほど、美術館自体を満喫できる!


2階のカフェだって、混んでなければ
自由に、自分の好きな席に座れます。

北九州美術館のカフェ

いつ行っても、森の景色が素敵な場所ですが、
個人的には、紅葉の時期が一番。

色鮮やかで
キラキラきれいでうれしくなる!

北九州美術館のカフェ

そして、楽しみのスコーンセットをいただくのです。
(写真はスコーンとキッシュのセット。本当は、もう少し安いとうれしい・・・。場所代かなぁ。)


美術館には、さらにこんな場所も。

北九州美術館

B1のアネックスに続く通路。

北九州美術館

向こうには、北九州の街並みが見えます。

このガラス張りの反対側からは
森をおりて吹く風が清々しく

このまっすぐな渡り廊下を歩いていると、
なんだか不思議と
神聖な気持ちになるのです。

アネックスといわれる別館の扉を開くと
表れるのがこちら。

北九州美術館

アトリウムです。

北九州美術館

以前は、こちらに水がはっていて
キラキラ天井から降り注ぐ光に、

水面に映り込んだ柱が
本当に美しくて!

メンテナンスの都合なのか、
ここ数年は水がない・・・。

北九州美術館

水のあるとないとじゃ、えらい差なのですが
何か事情があるのでしょう。

それでも、人がいないと
本当にここは静か。

北九州美術館

とても落ち着くので、

つらい時、心を鎮めたい時
ふと立ち寄って

どんなに慰めてもらったか分かりません。


シュークリームに始まり、美術館。

皆さんにも、きっと大事な
場所があるのではないかと思います。


また食べたい、あの味。
また行きたい、あの場所。

また会いたい、何かや誰か。


小さな楽しみは、人をどんなに支えてくれるか分かりません。


新しい年が

また何かの

新しい【小さな楽しみ】に出会う一年とますように。

どんな人も、【小さな楽しみ】を奪われない
穏やかな日常を取り戻せますように。


1年間お付き合いいただき、ありがとうございました。

どうぞ、よいお年を。


【施工事例】土壁の凛とした温かみに包まれた平屋の住まい

こんにちは、もくせい工舎です。

無垢材をふんだんに使った外壁が存在感抜群のH様邸。
玄関の土壁づくりが上質な印象をもたらし、隠れ家の旅館のような雰囲気を醸し出しています。
青々とした田園風景を眺められる広々としたウッドデッキも特徴。
モミジなどの植栽が育っていくと、また違った表情を見せてくれそうです。

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内装は無垢板をはじめ、漆喰だけではなく土壁を全面に採用しました。

漆喰よりも施工が大変な土壁ですが、土色ならではの温かみがあり、原田親方も「これはヒットだね~」とうれしそうに施工していました。

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リビングにつながるオリジナルの建具は、古ガラスに淡いブルーのガラスが優しい印象です。

LDKの床は、木目の部分が浮き立つように施工した「浮造り」仕上げに。足ざわりの心地よさを味わえます。

そして、LDKの主役はなんといってもアイランド型のキッチン
広々とした作業台やシンプルな造作収納、真正面に広がる田園風景も、日々のお料理をグッと楽しくしてくれそうです。

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トイレや洗面コーナーも土壁による気取りのない品の良さが目を引きます。
木の洞をつかった照明器具は、お施主さまの要望で永家がしつらえました。

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自然素材が持つ懐の深さを感じる、独自性の高いしつらえにより、素材の質感を存分に感じられる住まいが完成しました。

もくせい工舎では、お施主さまのご協力のもと、ご要望に応じてOBさまのお宅の見学も承っております。まずはお気軽にご連絡ください。

【隆美さんの家事術】『新聞紙』や『みかんの皮』が意外な場面でお役立ち!~台所アイデア編~

こんにちは、もくせい工舎です。

もくせい工舎の代表永家の相方の隆美さん。永家も認める"家事上手"な隆美さんと家事の話をしていると、次々とアイデアが出てきて驚きます。
今回は、家事術の番外編として、台所仕事に関わるアイデアを3つご紹介します。

今すぐできる簡単なものばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは、新聞紙の活用方法です。

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新聞紙は油を吸い込んで蒸気を通す性質があります。そのため、IH調理台を使っている方は、フライパンのフタとして新聞紙が使えるそうです。
炒め物や煮物などに火を通したいときに新聞紙でフタをすれば油跳ねをキャッチするので廻りを汚さずに済みます。
ただしこれは、IH調理台に限ります。ガス台の場合は、火事の原因になりますのでくれぐれもご注意ください。
ちなみに、野菜を切るときも新聞紙の上で皮を剥くとそのままくるんで捨てられるので便利です。

次に、みかんの皮

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みかんの皮のオレンジ色の部分には、リモネンという精油成分が含まれていて、動物性の油分を分解する性質を持っています。
皮の白い部分で拭き取るとよく油を吸います。しつこい汚れには皮をしぼって精油成分=オレンジオイルを出し、表皮をこすりつけて洗うと、すっきり洗いあがります。
みかんの皮をチラシで作った箱に入れておいて、いつでもパッと使えるようにしておくと良さそうですね。

最後に生ごみの臭いについて。

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実は、生ごみの臭い原因は生ごみを餌にして増殖した菌やカビです。その菌やカビは空気がないところで活性化します。
臭いが気になるなら、アロマスプレーがおすすめです。
ペパーミント&ユーカリ』は細菌の繁殖を抑え生ごみの悪臭発生を予防できます。
そして、何より、生ごみの臭い対策で大切なことはごみを濡らさないこと。ごみが濡れていると腐りやすく臭いもひどくなります。
生ごみをまな板からシンクや三角コーナーに落として、わざわざ濡らすのは自ら臭いの素を増強させているのと同じこと。
乾いた状態で新聞紙でくるみ、捨てるのがおすすめです。

ちょっとした心がけで快適なキッチンは簡単につくれます。
日々の家事でぜひ試してみてくださいね。