信念を貫く?

信念を貫く。

「信念」とは、正しいと信じる自分の考え。

信念とは、志でもある。

「君の志はなんですか?」

大河ドラマで、吉田松陰が塾生たちに問いかける。

・・・信念ってなんだろう?



幕末のあの時代も、ずっと後の戦争があった時代も

それぞれに「信念」と「志」があったはず。

でも、どの「信念」が正しくて、どの「志」が間違えかなんて

いったい誰が判断できるんだろう?



「信念」を抱くのは、人間。

でも、人間は間違う。



「信念を貫く」ことが、

「人の話に耳をかさない」ことと一緒になっては困るのだ。



「素人には分からない」「プロの言うとおりにしておけば、間違いない」・・・?



そう言い出して、耳を貸さなくなったら

もはやプロじゃない。



それは、もはや自分の仕事が一体誰のためだったのかを忘れてしまっている。



そうやって「素人」呼ばわりしている相手こそ

その「誰か」なのに。



素人呼ばわりされた「誰か」が、声にならない思いを持っている。

もっともらしいことをいくらプロが語ったって

当事者の「素人」は腑に落ちない思いを抱えている。



それがおかしいことに気づかない。

「誰か」のためと言いながら、

その「誰か」が泣いていることにも気づかないなら、

プロフェッショナルじゃない。



国も、企業も、工務店も、教育も。