賢者の語録

先日、歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんが

仏政府から、芸術文化勲章コマンドゥールを贈られました。

その受章報告会見で、

「肩書がついても等身大の自分が見えなくならないようにしたい」と

謙虚に語られました。


「人は肩書きがつくと変な事をしても「それは変です!」と注意してくれなくなる」

とも云われたそうです。


人間国宝になられた方でもなお、 謙虚さを忘れない姿は敬服します。

見習わなければなりません。


我々から見れば、何かを成し遂げ、極めたかのように思える人ほど

当のご本人はそうは思っていない。

現状に満足し傲慢になったり、地位に胡坐をかくことはない。

まだまだ道の途中であり、これから学ぶことも多い、と。


だからこその謙虚さであり、だからこその姿なのだと思います。

良くも悪くも、例えどんな状況の中にあっても

自分を見失うことなく、磨いてきた”賢者”だからこそ

その嘘のない言葉が、人の心を打つのだと思います。

【好き】を仕事に

「【好きなこと】を仕事にしたいというのは、ずいぶんムシのいい話なんですよ」

以前誰かがそう言っていました。

「きつくて楽しくなくて、面倒だからお給料が頂けるんですよ」

確かに、そうかも。

しかも、いくら好きでも仕事になると別なこともあります。


でも、逆に買う側、サービスを受ける側からいうと

嫌々売られたものと

この仕事(商品)が好きで好きで売られたものは

やっぱり違うと思うのです。

突然かかってきたセールスの電話に戸惑うこともあります。

「もしもし?奥様でございますか?

ワタクシ、☆◆×の××、と申しまして、

只今キャンペーンのお知らせでお電話させていただいております。

今回特別にこのお電話にて申込みいただくと・・・・・・・・ペラペラ(^O^)/」


「・・・・・・・・・(ーー゛)」


言葉尻は丁寧すぎるほど丁寧で

やたらハイテンションでセールストークが勝手に進むのですが

こちらは電話帳にも電話番号を載せていないし

ましてやそんな会社に個人情報も教えていません。

どういうルートで手に入れた?

その時点でその会社の企業姿勢がチラホラ見えてしまいます。

しかも言葉の丁寧さの割に、な~んか温かい感じがしない・・・(+_+)

で、「・・・ウチ、必要ありません」となります^_^;


逆に、こんなことも。

スーパーで朝早いうちに産直コーナーできゅうりの袋を手にとって

なんとなく生産者の名前ラベルを見ていたら

「あ!それね!それ、オジサンが作ったキュウリなの!

うっまいよ~(^v^)」

って、野菜を並べてるおじさんにものすごくうれしそうに言われたことがあります。

あんまり嬉しそうに言うもんだから

4本100円のキュウリがもっと美味しくなったような気がして

こちらもなんだか嬉しくなったこともあります(*^。^*)


売っているものが【好き】


これは買う側からするとかなり安心材料なのかもしれませんね。

もちろん、売る側の独りよがりじゃいけないんですが・・・。(*^_^*)




この前新聞に面白いコラムが載っていました。

あるお年寄りのところにやっぱりセールスの電話がかかってきて

耳にここちよいセールストークを繰り広げたんだそうです。

セールスマン:「わが社は自分たちの利益は二の次、世の為、人の為・・・・」

お年寄り:「・・・・・(ーー゛)。

       あんたね、人の為とくっつけて漢字にしてみなさい。」

セールスマン:「は?」

お年寄り:「わからんなら教えましょう。

       人に為で【偽】でしょうが。

       政治家でも会社でもなんでも人の為、人の為なんて口にするのは

       みんな【ニセモノ】ってことでしょが」


ホントだ~! ^m^