プレゼント

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

今年も、追い出されるように年末を迎えています。



子どものころって

クリスマスも年末も、

お正月だって楽しみで

その行事行事の間も、かなり余裕があったように感じていました。

ところが、大人になると、

クリスマスが終わった途端

なだれ込むように年末を迎えます。



子どものころより時間の流れが早く感じるのは

「トキメキがなくなったから~」

・・・と、テレビで言っていましたが

・・・そうかな~ぁ?


チ■ちゃんには叱られるかもしれないけれど、

好奇心旺盛な大人でも

ときめいたり(←恋ではないが?)、ビックリしたり

面白がったりしてても、あっという間!、ですよ?



ときめく以上に、やっぱり

「やらねば」と思っていることが多すぎるのです。



クリスマスも、お年玉も

与えるばかりで、もらえないですしね。



ところで、そのプレゼント。



「いい子」に届く、プレゼント。



・・・「いい子」ってなんだろ?



「いい子」が、大人の都合の「いい子」でないことを

祈りたいところですが

「いい子」じゃない上に、オバちゃんじゃ

プレゼントは、図々しいってところでしょうか?


ところが、こんな詩がありました。

作者不詳なのですが、ちょっとご紹介。
(知ってる!って方も、おられるかもしれませんね~。)

ちょっと(心が折れそうになるほど?)長いので

全文は追記に載せます。





【あらすじ】
不思議な銀行があります。


その銀行は、毎朝あなたの口座に、
86400円を振り込んでくれるのです。
老若男女、貧富の差を問わず、公平に。


ただし、ひとつだけルールがあって、
その日のうちに使い切ること。


あなただったら、どうしますか?
きっと、毎日、全額を引き出し、
その日のうちに使い切るのではないでしょうか?


私たち、一人一人に与えられる、86400円。


これは、実は「時間」のことなのです。


目が覚めて、与えられる86400秒の

「今日」という「時間」。


限りある「時間」をどう使いますか?


人を憎むことや、恨みつらみに使いますか?


どうせなら、誰かを笑顔にしたり、
温かな時間につかいますか?



『時間旅行』~Present~


【以下、本文途中より】


「一年の価値を知りたければ、落第した学生に聞いてみなさい」

「一か月の価値を知りたければ、未熟児を産んだ母親に聞いてみなさい」

・・・・・途中、略(ホント、心が折れそうになるほど長い~)・・・・・・・・・

時計の針は、
刻一刻と走り続けています。
決して、
私たちを待ってはくれません。
だから、「今日」を大切にしてください。
「今」を心から味わってください。


「Yesterday is history」
昨日はもう過去のこと。


「Tomorrow is a mystery」
明日はまだ未知のもの。


「Today is a gift」
今日は神様からの贈り物。


だから英語では
「現在」のことを
「プレゼント」(Present)
と呼ぶのです。



クリスマス「プレゼント」は、

きっと楽しい「クリスマスという時間」のこと。



それなら、誰かの「いい子」でなくても、

オバちゃんでも、もらえそうです。



2018年も平成も、いよいよ、「おしまい」。



皆様の、「今」がどうぞ

ステキな時間となりますように!



・・・その前に、その前に、

やっぱり、大掃除だ~ぁ!!!!!

「プレゼント」続きを読む

ちっこい冬便り

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

洗濯物を干していると、いつもと違う鳥の声がする。

鈴が鳴るような小さなかわいい声がする。

たくさんの小さな声は、

仲間に何かを伝えながら

あちこち移動する。



これは、もしや、エナガかな?


お隣の夏ミカンや柿の木、梅の木と

小さな影たちが移っていきます。


20181214_エナガはどこ?


どこにいるか、分かりますか?


20181214_しだれ梅の木でエサを食べるエナガ達


写真の中には、3羽います。小さい!


20181214_枝にぶら下がるエナガ


ちっこい体で、木にぶら下がって

エサを食べています。


小さな虫などを食べるので

寄っていって長居している木には

きっといますね。・・・虫(汗)。



我が家は、庭に木を植えるのに

できるだけ【病害虫に強い!】木を選んでしまったので

エナガにとっては、

美味しいものが少ない食堂のよう。

・・・結構な素通り率です。

エナガは、他の種類の小鳥と混群となって

その先導をするそうで

チリチリとする声に交じって

シジュウカラがいたりします。

今回、ご一緒だったのはこちら↓

20181214_木にとまるセンダイムシクイ

・・・・ん?

これは、(たぶん)センダイムシクイちゃんではないか??
(ムシクイの仲間は、4種類ほどいるそうですが、なかなか見分けるのは難しいそうです。)



そう、以前ハチ(元野良ネコ)が捕まえて

保護したセンダイムシクイ

山に放したあの鳥です(たぶん)。



20181214_梅の木にとまるエナガ

本当に何度見ても、小さくて丸っこくて

エナガって、可愛い~!


お家に呼んで、長居してもらうには

おいしいエサのいる木を植えなければなりません。

20181214_エナガ
エッヘン!←?



森や雑木林が好きで、木をたくさん植えました。

あとあと考えれば、

野鳥たちの「場所」を「家」にしちゃったような気がしていたので

半分、罪滅ぼしにもなりました。


どこかのお家が木を植えることで

彼らの「安全基地」だったり

「食堂」になったりする。



コンクリで埋めてしまえば「手間いらず」ですが

それ以上に大切なことまで

無機質に飲み込まれてしまう。



自然が好きで、木が好きで

自然素材で家を建てました。

後悔しない家づくりができたかといえば

やっぱり色々思うところはあります。


完璧な人なんていない。私も含め、です。


なんかかんか、ある。


でも、やっぱり木が好きだし

自然が好きです。


だからこそ

草一本生えることを許さない庭は、

生きるものの気配がしない庭は、

ちょっと違和感があったのです。



犬好きといいながら、

病気や散歩に行かなくていいし、死なないからと

本物の犬よりアイボを選ぶような。

花が好きだと言いながら

枯れて醜くなるのを嫌って

生花より造花を飾るような。



そんな違和感です。



手がかかるから、生きてる。

迷惑かけたり、かけられたり。

お互いさまだもんな~。

悲しいけれどデザインとアートは違うんだもんな

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


縁あって、今、障がいのある子どもたちの

アート活動のお手伝いもやっています。



活動時の見守りも、なのですが

私の拙いお世話ぶりはともかく

基本は、できあがった子どもたちの作品を

ポストカードやなんかにするときの

illustrator(画像処理ソフト)要員、でもあります。



デザイン業は、よほどの才能でもない限りは

目立たない地味な、時間ばかりかかる割に

儲けも生産性もないような仕事でもあります。

そのうち、売れるデザインのパターンを読み取ったAIに

とって代わられることも十分あるような仕事です。

だって、どんなに時間をかけてようが

心をつくしてようが

だから良い!なんて代物ではないからです。



「がんばって作りました」「心をこめてつくりました」

・・・なんて、うっとおしいだけ。

それが加点されるなんて

小中学生までの話です。



最近、そういった子どもたちの

「何者にもとらわれない」「誰がなんといおうが」といった

エネルギーの爆発のような【アート】(←この言葉はあまり好きではないのですが)を見ていて

つくづくアートとデザインは違うんだもんな~と実感します。



アートは、「自由」であり、「個人の表現」であり

「エネルギーの爆発」であり

そこに、他者のうんぬんは基本的に介入されません。

一方、デザインはやはり、「つたわること」「つかえること」といった

役目のある美術です。



また、それが売り物になる以上は

どこか商売臭い雰囲気が否めませんし、

クライアントの意向を完全無視もできません。



私は今、もくせい工舎のお手伝いしかしていませんが

普通の広告会社に勤務なら

そのクライアントの売る製品を

気に入るとか気にらないとかで

仕事を選ぶわけにはいかないと思います。



例えば、化粧品の広告を書くとして

それが本当にお肌がきれいになるのか分からなくても

「仕事」として遂行せねばなりません。



「意向」に沿い、最善のものを探り

OKをもらって、それはようやく表舞台に出ていくのですが

デザインをした「私」の

純粋な意味での【作品】とは

言いにくいところもあります。



反対をいえば、個人の完全なる「作品」でないから

「ちょっと!広告には良さそうなコト書いてあったのに

全然違うやん‼」

と言われるのは、広告にOKを出したクライアントであり

過大広告にならないよう配慮したり

品質やトラブル時の対応を考え直さねばならないのは

クライアントであるメーカー側です。

広告を書いたデザイナーが

その商品の品質や、対応の悪さまで責任を負う必要は全くないのです。

流石に、お門違いの話。メーカーの本質、品位、人間性の話です。



とはいえ、作り手である以上は

作り手の本能のようなものがある。

それが、自分の【作品】といえなくても

作る以上は、最善を尽くしたい思いがある。

それは、

有償でも、アート活動のような無償(ボランティア)でも

名前がでようが、でまいが

関係なく。

作り手、っていうのは

どんな小さいことにも、

手を抜く、っていうのはやっぱり違うし、

できないんだと思います。



ありのままを赦してもらえる【アート】と、

【アート】のようでありたいと思いながら

それがかなうとは限らない【デザイン】。



失恋や片思いばっかり。

でも、つくる。

だって、本能だから!

「悲しいけれどデザインとアートは違うんだもんな」続きを読む

ギャ~‼住宅ローン控除ォ~‼Σ(゚Д゚)

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

家を建てて6年目。

オッソロしいことに気が付きました!

11月ごろになると主人が年末調整関連の書類などを

会社から持ち帰って何やら書いている

・・・のですが、

つい最近、ようやく気が付いた!


2年目以降、住宅ローン控除出し忘れとる~~~~~!!!!!Σ(;゚Д゚ノ)ノ!



数年前から「住宅控除の(ローン残高証明書)、いらんの?」と聞くも

「う~ん?」

私もおかしいな~とは思いつつ、

一年目出せば、自動的に会社がやってくれんのかしら??

毎年、ローンの借入先から送ってきてるけど、ウチは要らんのかしら?

・・・くらいにしか思っておらず、

そんな無知と年末のバタバタが加わって

そのまま。

・・・6年目。



まっずいです!



「住宅ローン減税の還付金がありますが、手続きお忘れではないですか?」

・・・なんて、還付金詐欺じゃあるまいし

わざわざ誰もお知らせなんてくれません。



あせった主人が会社で問合せてくれて

「A4くらいの、毎年ごとの紙があるらしいよ?」

「・・・そんなん、あったけ???」



そんな調子。

探してみると、ちゃんとあった!

税務署からの茶封筒に。

その表には、ちゃんと

「【重要書類在中】この書類は適用となる期間中、
毎年必要ですから、
大切に保管しておいてください。」



~~~~~~~~~~~~!(T_T)


こんなカラーボックスの、

しかも終い込んだファイルの中から

遠慮がちに、そっと重要をアピールされても困る~‼

大声で(?)言ってくれよ~(T_T)


昨日のことも、人の名前も思い出せないレベルの私に

こんな終い込んだ書類のことなんて

思い出すのは、もう神業です。

とはいえ、気づいたのも

神業か?



とりあえず、遡って5年はなんとかなりそうなのです。



私みたいなうっかりさん、いないかとも思いますが

詳しく書かれたサイトがありましたので

念のためご紹介→『住宅ローン控除(減税)の申請忘れは5年間請求可能』



工務店の手伝いしてて、うっかりにもほどがありますが

へこんだり、泣いててもしかたないので

ちょっと、どうにかせねば!・・・です‼



・・・その前に、まだ見つかってない

2年目の残高証明書の発掘?が先です。



なにやってんだか、まったく!

トホホ~・・・・・(T_T)


(つづく?)

くだらない話で笑える幸せ

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

生きていると、色々な出会いがあります。


ネアカとかネクラとか言いますが

一見大騒ぎしして、さも面白おかしく語っているように見えて

よくよく聞いてみると誰かの悪口だったり。

反対に、落ち着いてボソボソっと話しているように見えて

その世界観の広さに圧倒されたり。



一見明るくても、一緒にいるとエネルギーを奪われるというか

エネルギーの消費が激しくなるような

疲れ方をする人もいれば

派手さはないのに

手のひらが暖かくなるような

「よし。明日もボチボチいきますか!」という

背中を押すような、支えるような人もいる。



同じような話をするにも、

そのことが「役に立つ」とか「スキルアップ」とかで

身に着けた話は、そんなに面白くないような気もします。



何の役にたつんだか、さっぱり分からないんだけれど

本人が面白くて面白くて、とにかく楽しくって仕方ない話は

聞いてても、こちらまで楽しくなる。

「なんだそりゃ~?」なんて大笑いして聞いてしまう。

自分にまったく興味のなかった世界や

知らなかった世界を

他人の「楽しい!」という目線を通して

ちょっと垣間見ることができる。

実際に、そこに踏み入れるわけではないけれど

世界の広がりを感じる。

不思議です。



他人の「楽しい!」に

「そんなヒマあっていいね」とか

「変わってるね」と揶揄する人もいるけれど

何にも興味のない人や、

通り一遍の人の話を聞いても、

世界の広がりを感じることは少ない。

「どうせ・・・やけ、仕方ない」や

「こうするべき」「ああするべき」でくくられた世界は

身動きできず、息苦しくもあります。



先日、すごく多忙にされている方とお話してて、

お忙しいにもかかわらず、たくさんの本を読んでおられたことに

びっくりしました。

普通に話しているだけなのに、でるわでるわ。

本に限らず、色々な「面白い」の入り口を持っている。

またそれが、ご本人が「面白い!」と思ったことなので

聞いてても、実際に勧められた本を読んでみても「面白い!」



誰かの仕入れた「役に立つ」や「スキルアップ」の話は

聞いててうんざりすることもありますが

「面白い!」の話は、こちらにも元気がもらえます。



あと、くだらない話ができる相手も、大事ですよ。きっと。



誰かを悪く言うわけでも、下げるわけでもなく

ただただ、バカバカしくて

「くだらんわ~!」と言いながら、

笑い泣きまでして、

あまりに下んなくて、

あとで何であんなに笑ったんだか思い出せないような、

・・・そんなバカバカしい話がしたい時もあるし、

また、そういうことができる知人や家族は

貴重だと思うのです。

くだらないことで、大笑いできるって

幸せなことです。

余談ですが、今、毎週日曜日の『今日から俺は‼!』が

そういう意味での楽しみになってます。

バカバカしくて、くだらなくて

でも、笑ったらスッキリします。
(見てる人、いるかな~)


何の役に立つでなし。

でも、楽しみ。


Q太郎(セキセイインコ・♀)のモフモフの姿を見るのも

ハチ(元野良猫・♀)のずっしり重い体を抱っこするのも

ジャイアントコーンを食べるのも。

子どもたちや友人と、どうでも良い話で大笑いすることも。


何の便利にもならない。

役に立たない。

でも、「楽しみ」。

「楽しみ」があるから、私は明日も生きてます。

信じるしかない

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

「ハチ(ハチ割れの元野良猫・♀)が、スズメ捕ってきた」

畑仕事をしてると、ダンナが差し出します。

「・・・これ、スズメじゃないよ?」



見ると、ずっと小さいし、模様だって違う。

「とりあえず、生きとるみたい」



知っている鳥より、知らない鳥の方が圧倒的に多い私。

・・・調べると


ぐったりしたセンダイムシクイ

センダイムシクイ、・・・かな?


スズメより小さくて、なかなかお目にかかれない鳥らしい。

そのお目にかかれないものを

よく捕ってきたね~、ハチ。(褒めてるんじゃないよ?)


彼女は、揚げたての春巻きも捕ってきたことがある。

おいしそうな煮魚も。

あと、わが子が言うには焼く前のシシャモも。


いったいどこでもらってきてるのか。


怖いので、深く考えないようにしたい。


ところで、(仮)センダイムシクイちゃん。

Q太郎(セキセイインコ・♀)の半分くらいの大きさ。重さだって1/3ほどしかなさそう。

小さな、小さな鳥です。

毎度のこと、困ったな~。


保護猫ハチが原因で野鳥保護は2度目なのです。

ミイラ取りがミイラに。



残念ながら亡くなっているときは処理も問題ないのですが

なんとか生きてる!って時が

生きててよかった半面、お世話に困るのです。



一度目は、びっくり!ドバト。

デーデー、ポッポーの土鳩です。

おいおいハチさん、獲物にしては大きすぎやしませんか?



命からがら、我が家の物置下に逃げ込んで

それでも追おうとするハチを家に入れ、

物置下をのぞくハチ
猫がたまに必死なのは、なんだかちょっと可笑しい。



 
翌朝。


・・・生きてた。

いや、生きててもいんだけど、どうしよか?



調べたら、実は、鳩というのは鳥獣保護の対象外。

カラス、シカ、イノシシのように農林業に害をなすので

ケガをしてても、鳥獣保護の対象にならないのです。

例え、保護対象内の動物でも、

車や人が原因でのケガとかじゃないとダメで

自然のなりゆき、では対象外となります。

大きな鳥に襲われたとか、猫にやられたも。


そう、運よく生きてはいるけれど、治療してもらえない。



結局、ロクな手当もできないまま

土鳩もセンダイムシクイちゃんも自然に返しました。



少し元気になったセンダイムシクイ
ぐったりしていた数時間後、割としゃっきり起きていたセンダイムシクイちゃん。
100均のおちょこサイズ。ちっちゃい。
箱をのぞき込むと、逃げようと飛び跳ねる。意外に元気。
強いな~、野生って。



鳩を近くの山道に放したとき、

てっきりハト本人は「食われる~!」と思っていたらしい。


慌てふためいて、逃げようとして、

追ってこなかったので、「?????」

こちらを二度見していたのが、面白かった。

「・・・あれ?食べないの?」。

「食べれるらしいけど、食べんよ~。フランス人じゃないし。」
(フランス人だって食べてるのは食用で、ドバトじゃない。)


それこそ豆鉄砲食らった顔で、山の緑の中でポカンとしてました。



その後どうなったかは、分かりません。

死んじゃったかもしれないし、元気になって飛んでったかもしれないし。



その時のタイミングで、

その時の気持ちで、

その時の知識と力で。


私たちには、「今できるだけ」のことしか、できない。

できるだけ。

できるだけ、やった。


後は、もう信じるしかない。


ただ、信じるしかない。

畳の上で。

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

「あいつは、畳の上で死ねないぞ」

・・・なんて言葉があります。



とはいえ、昨今、

「実は、私の家、畳ない」

なんてお家も多くなってきているように思います。



ほとんどフローリングで、コーナー的に

畳スペースがあるとか。

古い昔のお家のように、家のほとんど部屋が畳!

ということも、少なくなってきました。


陽だまりに、畳とおばあちゃんと猫。

なんとも絵になりますが

そのおばあちゃんにとって、畳での

立ったり座ったりが大変なので、

フローリングに、椅子。のスタイルが多くなっています。



そういえば、以前読んだ、村瀬孝生さんの『ぼけてもいいよ』の本の中に

日本家屋のことが載っていて、意外だったのを思い出します。



日本の民家はいいなと思うことがある。
正座をしても寝っ転がっても差支えがない。
・・・(略)・・・
日本の住まいは腰から下の空間がとても豊かだと思える。
座面からしつらえが始まり空間が広がっていく。
しかし近年の日本の住まいはその豊かさを失いつつある。
欧米の住まいと同じようにダイニングテーブルの高さからしつらえが始まり腰から下の空間は忘れ去られている。
椅子に腰かけて生活することが前提なのだ。
僕が勤めていた老人ホームも同様だった。腰かけている高さから見おろすと床で座り込んだり、寝転がっているお年寄りたちが非人間的に見えた。まして床を這うことなど許されない。そこは靴を履いて歩くところなのだ。
二本足で立ち、歩くことが人間としての証だが、年をとればそれもままならぬ。トメさんのように人の助けは借りぬと決め込めば床をはうこともある。でもそれは自分らしく生きるための選択なのだ。その選択を許すのが従来の日本家屋であるように思う。

村瀬孝生 著『「第2宅老所 よりあい」から  ぼけてもいいよ』より抜粋



立ったり座ったりが楽だったり

介護の現場では車いすもあるので、

フローリングや塩ビのシートは最適ではあるでしょうが、

使い勝手とは別の面で、私などが、思いもしなかった

日本家屋(畳)の良さでした。



歩くのが困難になり、それでも「自分で動きたくて」

這うようにしたり、寝転がったり。

フローリングは、それを「異」なものに見せてしまう。



畳なら、それを「異」に見せない懐の大きさがある。



なるほど。

立ったり、座ったりの機能的な事情もありますが

そういった意味でも

畳、やっぱり悪くないなと思います。



もくせい工舎でも、和紙畳が増えてます。

その一方で

色あせや毛羽立ちがあったにしても、

あのイ草の香りは捨てがたいですものね!畳は!



死に場所や、死に方はともかく、

「生まれれば」、「死んでいく」。

浄、不浄ではなく

息をするのと同じくらい、「自然」で

当たり前なこと。

だから、死っていう言葉を、忌み嫌わないでどんどん書きます。



調べれば、「畳の上で死ぬ」・・・というのは

(出先の)事故や変死ではなく

【当たり前】に(家で)死ぬこと。



その反対は、・・・「野垂れ死ぬ」?



「野」や「野原」は好きなので、

ぽかぽか良いお天気で、そよそよ風に吹かれて

タンポポの咲いてる「野」で死ぬのも、悪くないかな?

なんてのん気に思ってしまう。

そしたら「野垂れ」は当て字で

「倒れて、這うようにして、死ぬ」ことみたい。

・・・それは、あまり穏やかではないですよね。



そう、きっと私たちは

「穏やかでない」死を、できれば避けたいのだ。



そういった意味では、この命が終わる場所が

畳の上だろうが、病院だろうが、

本当に野であろうが、

「穏やかに」死ねたら、万々歳なのかな?



「穏やかに」・・・心も、体も。



色々心配しながら、苦悩しながら亡くなるよりは、

嫌なことや、今までのつらいことを忘れるように

心穏やかに死ぬのなら、

物忘れといった「老化」も穏やかな死を迎えるための

麻酔のように思えてしまいます。

とはいえ、忘れてしまうことは

【失う痛み】でもあるのでしょうが。



穏やかに、死にたい。



人がうらやむ名声や、富や、人に囲まれても、

その最期が、心身「穏やかでない」のはやっぱり辛そうです。



「色々あったけど、なかなか面白かったよ~」って言って死ねるなら、

そこが、畳だろうが、病院だろうが、野であろうが、構わない。



大勢に囲まれてようが、独りであろうが、

「穏やか」であれば、構わない。


少なくとも、私はそう思います。



畳の上で、猫とごろごろ寝転んで

「日差しが春っぽくなってきたな~」と思いながら

独り、眠るように往生なんて、なかなか悪くない。



「死ぬ」「死ぬ」連発でしたが、

畳は、やっぱり良いもんだなぁ・・・っていう、お話。

エライとかエラクないとか

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


青春ではなく、「中年」真っ只中の身で

(かなり)遅ればせながら、骨髄バンクに登録しました。

骨髄バンク


54歳になったら登録抹消される!とのことですので

もう賞味期限ぎりぎりというか、

下手したらスーパーで20%offのシールが貼られるレベル。


「こんなオバちゃんの骨髄で大丈夫⁉」という気もしますが、

ぎりぎりでも、せんよかマシ!と、動いた次第です。


エッヘン!どうだ?エライでしょ~~~。

・・・って話ではなく、たまたま色々諸条件が重なったから。



この年齢になって、子どもたちに手がかからなくなってきたこと。

相変わらずカタギ?の何時から何時まで出勤!の仕事をしないままだったこと。

つまり、適合する患者さんが見つかっても

「割と身軽に入院できるから~!」が、理由の一つ。



もう一つの理由は、知人が若くしてガンで亡くなったからでした。



とても気丈な仕事人でもあり、母親でもあった彼女。

どんなことにも全力だったので、

思い残すことは少なかったのではないかと思いますが

お葬式で、その子どもたちを見た時に

さすがにわが子のことは気がかりであったのかな、と。

もっとそばにいて、その巣立ちまで、

泣いたり笑ったりしていたかったかな、と思ったのです。



私は、お医者さんでも、看護師さんでもないので

ガンを治すことは到底できないんですが、

でも、・・・骨髄バンクは、できますよね。

血液のガン、白血病は治せる(私が治すわけじゃないけど)。

うまく適合すれば、うまく順調に回復すれば、

誰かのお母さんだったり、を救えるのかもしれない。



「救う」なんてエラそうだけれど

とりあえず、登録することで

私は54歳までは、この体を「健康」にする【役目】ができました。



もし適合して、誰かが助かったとなれば

「とりあえず、お役に立てたかも!」と思えます。

こんな歳になって、ようやく

誰かの役に立てたという「はっきりとした」実感がわくのかもしれません。



つまり、半分は自分のためでもある。

生まれた意味とか、よく分からないですが

こんな私でも、生きてきて良かった!と思えるかもしれない。

そんな下心もあると思います。

だから、エライとかじゃないかも。



そして、献血や骨髄バンクをはじめ

様々なボランティアに関して

エライ、エラくないを言ってたらどうしようもない気もします。



東日本大震災、九州北部豪雨、熊本、大阪、北海道の地震、

西日本豪雨、台風被害・・・。


今、一体どこが「被災地じゃない」のか分からないくらい。

各地で色々なことが起こっています。

そこに、自分の時間を削ってボランティアとして参加している人たちがいる。



「どうしても半日しか手伝えないけど」と参加した人と、

もう一週間参加している人と、

そこにエライとかエラくないの上下はない。



なんとか一週間、時間を削れそうだから「できるだけ」。

半日でも、何か力になれるなら「できるだけ」。

その【気持ち】とそれぞれの【状況】があるだけで、

時間の長さでエライ、エラくないなんて言ってたら

誰も参加しなくなっちゃう。

どれだけやったか、なんてことで貴賤をつける必要はない。

それは、ボランティアする、または参加しない(できない)も

含めてのことです。

貴賤はない。

それぞれが色々な物を背負っている中で、

【気持ち】や【タイミング】【状況】の中で、

できるだけのことしか、できないってだけ。

エライとか、エラくないとか

ジャッジする必要まったくない。



反対に言えば、「今はできない」ことで後ろめたく思う必要もない。

【状況】が合わないってだけです。

だから、後ろめたさを誤魔化すために

「時間がある人はできるんやろ?私、忙しいけん、そんなヒマない」

なんて言い方だけはしないでほしい。



ヒマな人なんていない。

大変なのは、自分だけじゃない。

自分が思う以上に、他人だって大変だ。


「命は、あなたが生きて使える時間のこと」


こう言ったのは、医師の故・日野原重明さんでした。


【状況】を整えて、ボランティアに参加している人たちは

生きて使えるはずだった時間を、誰かのために使っている。

生きて使えるはずだった時間=「命」を誰かのために使っている。


一方で、時間や【状況】があっても

【気持ち】のタイミングが合わなければ、

なんらかの行動に、「今は移せない」ってだけです。

引け目を負うことはない。



人それぞれ【気持ち】と【状況】が違う。

エライとか、エラくないなんて

ジャッジなんて判定、いらないはず。

誰かを「エライ」とすれば、必然的に反対側は「エラくない」になっちゃう。

だから、わざわざ判定いらないと思っています。


・・・それはともかく、適合するといいなぁ。

せっかくなら。

もうすぐ完成見学会!と木の残り香の話

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

今週末、完成見学会が行われる豊後高田市のお家に

撮影にお邪魔しました。



いやはや、本当に良いお天気で、

これでもかと青い空!白い雲!稲穂の緑!

気持ち良い撮影日和!


大分の自然素材の家。完成見学会・遠景


・・・だったのですが、見学会のある今週末は、

・・・どうも雨っぽいですね~。

台風来てますし。



とにもかくにも、影響のあまりないことを祈るばかりです!

晴れたら、こんな風景・・・って感じで先にご紹介しますね。



大分の自然素材の家。完成見学会・外観

今回のお家は、田園の中の高台にあります。

通りから、部屋の中が丸見え!っていう心配がないのも魅力ですが

なんといっても、こちらの現場は景観!

大分の自然素材の家。完成見学会・窓からの景色

お家の南は、遮るもののない緑の丘が続きます。

リビングの景色がこんなに美しいなんて、

うらやましい限りですね。



大分の自然素材の家。完成見学会・建具

大久保建具さんの、美しい手仕事も光ってます。
(あ、もちろん見える見えないに関わらず
すべての職人さんたちの技も!)



今回のお家は、内装の比較がしやすいかもしれません。


リビングも漆喰と板張りの雰囲気が両方分かりやすい感じになっています。


大分の自然素材の家。完成見学会・リビング
↑リビングは日田土の漆喰です。


大分の自然素材の家。完成見学会・部屋
↑すぐそばに、甘木土のお部屋。


大分の自然素材の家。完成見学会・わら入り漆喰
↑例の美しい建具を開けると、わらの入った漆喰。


漆喰と一口にいっても

土や混ぜるものでこんなに違うのかが

・・・あまり移動せずにご覧いただけます。



もくせい工舎の完成見学会では

まず、その圧倒的な木の香りに驚かれることと思います。



新築ならではの、薬品臭さではなく(お風呂は、ちょっとします)

切ったばかりの木材を思わせるような

清涼感あふれる、木の良い匂いです。



実は、このブログを書きながら、

私の髪から、その木の香りがします。



撮影のお土産の、残り香です。



私は、石鹸シャンプー派(無香)で、かつ鼻が利くので

気が付くのかも?ですが。

完成見学にいらっしゃった方にも、残り香のお土産

・・・あるかな~?

あると良いですね。木が好きな方なら喜んでいただけると思います。



もくせい工舎のお家が気に入るかは、

一番はそれだと思います。

「木が好き」

ただそれだけのことですが

木が好きな人にとっては

あの深い深い清浄な香りがする、ということは

もう理屈じゃないからです。



木が好きなご家族に、気に入っていただける見学会となれば

本当に良いな~と思います。



・・・台風、なんともないと良いですね!

なんともないことを祈りつつ、

土日の見学会でお待ちしております。

ご無理のないよう、どうぞ

お気をつけてお越しくださいませ。



大分の自然素材の家。完成見学会

自由設計とかけて、バイキングと説く?・・・vol.2

自由設計は、バイキングだ。

1980円なら1980円の。

5980円なら5980円の。

・・・と、前回書きました。



じゃ、選べる「自由」にも限度があるとして

家をどう建てるか?なのですが、

やっぱり、予算が限られている以上は

もう、自分なりの妥協点を、かなり詰めて

探っていくしかないのかな~と思います。


「絶対に必要」か「無くても何とかなる」のか。



ちなみに我が家は、ウッドデッキを諦めましたが、

今思えば、まったく用がなかった。

「無くても何とかなる」と、はっきり決心すると

あとあと思い出しても、そんなに後悔はありません。



いくらでも予算をつぎこめない。

そんな限りある「自由」の中で、まず考えるべきは、

それがないとどれだけ生活に困るか?

って事かと思います。



生活が成り立つこと。

その中で、できるだけ良いものを選ぶこと。

何かあった時に相談しやすいこと。

その対応が、できるだけ迅速であること。

大事なことって、実はシンプルなのかもしれません。

また、食べ物屋の話になりますが、

お付き合いください。



ここに、2000円あったとして、ランチタイム。

さて、何を食べようか?



◆1.【安心安全の素材にこだわった、完全オーガニックの自然食レストラン】

   お店も古民家を移築した、「きちんとした」「りっぱな」雰囲気。

   アレルギーにも完全対応してくれます。

   美味しいですが、量はわりと少なめ。

   印象は「上品で良いけど、やっぱり高いかな~」。

◆2. そこそここだわってはいますが、全部オーガニックとかではない。

   店舗も空き店舗を改装。

   普通の主婦が始めたこじんまりとしたカフェ。味も家庭的で、量も普通。

◆3. 大手のチェーンレストラン。

   種類も豊富、安い、早い、たくさん食べれる。

   まずからず、旨からず。満腹にはなるものの、これといって印象に残る料理なし。



・・・同じ2000円しか使えないとしたら

皆さんは、1~3のどこにいきますか?

それも、毎日、そこに通わないといけないとしたら?



私は、1か2でかなり迷います。

自然食である方がベストですが、アレルギーもないので

「居心地」よければ2にするかもしれません。



反対に、1のお店が自然食にこだわっていることで

どうも鼻持ちならない「態度」だったら

あまり行きたくないと思います。



・・・で、さらに例えばの話。

もし、出された料理に何か異物が入っていたとします。



1のお店が、最初からお客を疑うような応対したら

もう行かないと思います。

「うちに限ってそのようなことはございません!

何か誤解されているのではないでしょうか?

うちでは材料にこだわり、お客様の安心安全のために

心を込めてお出ししています。

うちに限ってそういったことはあり得ません」

・・・もう、行きたくないと思います。

【状況と事実】の確認より先に、完全否定は、やっぱりない。



こだわってようが、心をこめてようが、頑張っていようが、

何かあったときに、まず自分たちの保身のことしか考えられない「一流」なら

その「がっかり度」たるや、かなりの衝撃だからです。



「申し訳ありません!すぐ対応します!
確認いたしますので、少々おまちください。」

って言ってくれる、そこそこの「こだわり度」のお店の方が、

まだマシな気がします。



あくまで、個人的な意見なので、

そこは人それぞれだと思います。

アレルギーに本当に困っている人は

量とか、雰囲気とかより「質」だと思います。

健康、・・・いやいや!命に関わることなら!

その辺の妥協点は、本当に個人個人違って当たり前だからです。


大事なのは、

材料の質と、自分たちに必要な量の「バランス」、

過ごしやすい(相談しやすい)お店の「雰囲気」、

そして何かあったときの「態度・対応力」じゃないかと思います。



例え、そこまでガチガチに

自然食やオーガニックにこだわっていなくても

自分にとって差支えない「質と量のバランス」があって

何よりも相談しやすい「雰囲気」があって

何かあったときに、自分たちの保身ではなく、

目の前の客の「怒り(本当は、困り)」に

冷静に、そして真摯に向き合う「勇気」や心身の「ゆとり」があるか。



同じ2000円を払うのに、どこにするか。

同じ2000万払うのに、どこで建てるか。



じっくり、考えて「一緒に」建てる相手を選ぶ余裕も

必要じゃないかと思います。



だって、2000円のランチはともかく

命を担保に、2000万もかけて建てるんですよ~。

「契約しちゃったし、仕方ない。建てちゃったし、仕方ない。」にするには

もう悟りを開くレベルですよ?

だから、即決!・・・なんて、大金持ちじゃないならやめた方が良いです。



恋愛もそうですが、「ステキ!」と思った衝撃は

3か月くらいしか持たないといいます。

鼻息荒く、3か月行かないうちに

取り返しのつかない決断をするよりは

ちょっと、せめて鼻息が収まるのをまってみましょう(何の話?)



美人は3日で飽きるけど・・・ってこともあります。

決心して「決めた」には理由があったはずですが

結婚同様、一緒に暮らしていて

ずっと大好き!ずっとラブラブ!ときめく毎日!

ってことも、まれです。

なんかかんかあるけれど、

折り合いつけて、文句言いながら、笑いながら

一緒に暮らしていく家です。



ハリウッドスターみたいに、大金持ちでモテモテで

次から次に、家も人も、気に入らなければ取り換えられれば別ですが

気に入らないと出て行ったところで、

迎えに来てくれる王子もいませんし、お金もない(何の話?誰の話?)



自然のものに触れていると、理屈じゃないものを感じます。

大事なことは目に見えない。

目に見えないけれど、いざとなった時

責任とるのは自分たち。

折り合いつけながら、暮らしていくのも

自分たち。

立派なこと言う専門家ほど、実は責任なんかとってくれません。

高い位置にいるほど、そこから「降りる」のは恐ろしいからです。

非を認めたり、謝ったりは、その高い位置から落下する覚悟がいるからです。


だから何でも鵜呑みにしすぎず、

色々なものを見聞きし、調べてみる。


責任もって「決める」のは、やっぱり自分たち。



だから、「妥協点」ですよ~。

「質と量のバランス」

「相談しやすい雰囲気」

「トラブル時の態度・対応力」。

・・・大事です!

「自由設計とかけて、バイキングと説く?・・・vol.2続きを読む

自由設計とかけて、バイキングと説く?・・・vol.1

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


(以前にも似たようなこと書いたことありますが)

「自由設計」はバイキングだ。・・・と私は思う。

1980円は1980円の。

5980円は5980円の。

その予算の範囲内の「自由」設計なんだな~、と思うのです。


・・・え?当たり前?

・・・いえいえ、少なからずあるのでは?

建設業ならともかく、

自由設計の「自由」の部分が

自分たちにいくら使えるか?なんて普通分からない。

だから、それこそ

本当にあれもこれも、できたら叶えたい!と思っていたのに

現実には、「出せるものが限られたるんだから、仕方ないのかな~」と

その限度を思い知らされることがあるのではないでしょうか。


夢のマイホーム!と言いながら

実際建てるのは、生活が成り立つ「現実の家」。

自由と言いながら、実はリアルでシビアな有限の「自由」。
作り手によっては「いいじゃん、いいじゃん!建てちゃえ、買っちゃえ!」と、
建てた後の施主の生活のことなんか気にしないかも?ですが。



だったら建売でも良かったか?・・・というと

やっぱりそうではないのですが

でもやはり、おのれの身の程を知らされた気持ちになったのも

正直なところ。

建てる前のワクワクした気持ちは半分、

財布のひもと一緒に、硬くなってしまったように思います。



金銭的に余裕がある世帯なら、そんなこと思わないのかもしれない。

あるいは、陽気で

「ないならないで、選ぶのも幸せ!」なんて

明るい太陽のような性格ならそうは思わないのかもしれない。
(創意工夫は楽しいものですが、施主と工務店の双方に
余裕やタイミングが合わなければ、それを練る暇もないですし。)



だからって、

そう(いじけて?)考えるお客の受け止め方が悪いんだ!

そりゃ、お金。出せるんならいくらでも望みを叶えてやるよ?

でも、そうじゃないなら、仕方ないじゃん!

・・・って言ったらどうなります?

もしくは、そう言わなくても、プンプン目線や態度に出ていたら?



他の工務店で建てた知人の話も含め

計画中、もしくはその後、関係が微妙になるとしたら

その辺で、何か起こってしまっている可能性もあると思います。

工務店側に余裕がないと、
「選べないことにクレームが来た!
こんなに頑張ってるのに!」・・・となりますが
客さんにしたら、ちょっと聞いてみた。ってことが多いはず。
「お金を払えないんでしょ?仕方ないでしょ?」と言われたら
ちょっと聞いてみただけだったお客さんも
「払えんで、悪うございましたね!」・・・と、なる。
怖いですね~。
ここは、工務店の心理的余裕が大事なとこです。
人間、いっぱいいっぱいは、ロクなことにならない。



例えばですが、評判のレストランがあったとして。

使う野菜は無農薬の自家栽培。

他の材料にもこだわり、オーガニック。

料理もおいしい。

噂を聞きつけ訪れた、そのレストラン。

1980円のコースを頼んで、となりのおいしそうなメニューに気づく。

「あちらは、食べれないんですか?」

「え?お金払えるなら、出しますよ?」

・・・こんな風に言われたら、もうこんな店来るものか~!と思う。

・・・いんや、絶対思う!


「申し訳ありません。お選びいただけるのはこの範囲なので・・・。」

こう残念そうに(例え嘘でも)言ってもらえたら気がすむ。



良識的な人なら

「そうなんですね~」で済ませてくれる。

逆ギレする方がまれなケースかもしれない。


でも、言っちゃいけない一言や

醸し出しちゃいけないものが、あるように思うのです。



それまで積み上げてきた努力が、信用が、関係が、

音を立てて崩れる可能性がある。



では、いくらでもお金を出せるわけではない。

そんなポジティブ思考、太陽のように陽気で前向きな性格でもない。

そんな(私を含め、きっと多くの)方々は

自由設計をどう考えたらいいのやら?



続きは、また今度~。

良くも悪くも「衝撃」の話

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

私たちが、何かショックなこと、

つまり「衝撃」を受けると

だいたい3か月くらいはその影響を受けるらしい。


そのショックというのは、悪いショック(衝撃)もあれば

感動した!とかの良いショック(衝撃)も含めてのことみたいです。



だから、誰かを好きになっても、3か月は

取り返しのつかないことは控えたほうが良いということを

本で読んだことがあります。



だから、例えそれが人に限らず、

物事や、大きな買い物をするときなどは

すぐに飛びつかないで、冷静に

一歩引いた眼で見てみる。・・・そういうことも

必要なのかもしれません。



どんなによく考えたつもりでも、

「ああすれば良かった」後悔したりすることもあるかもしれない。


後悔は他人を攻めるようで、まわりまわって

「あの時ああしなければ」「こういう方法もあったのではないか」と

結局は、自分を責め続ける結果にしかならなくなります。


過去の自分だって、今の自分を苦しめよう、困らせようと思って

決めたわけではないはずなのに。



ただ、「今更言っても仕方ない。高い勉強代やったんや。」

なんて思わせないことが

作り手の力量、というより度量なのかと思います。


どんなに頑張っても、誠実にした「つもり」でも

人間が作る以上「完璧」はない。



怒っている人=困っている人。



目の前の「困り」より、

「こんなに頑張っているのに」に意識がいってしまうことは

「困って」「怒っている」お客ではなく、

頑張っているのに「かわいそうな」自分にしか目線はいっていない。



なんとか良いものをつくりたい。



でも、完璧はありえない。



何かあったとき、耐えうる強さ。

何かあったとき、見るべきは目の前の「困り」。

その度量がありそうかどうか。

そこも大事なのかな~と思います。



恋愛もそうですよね?

カッコイイことばかり言う男は

カッコイイと言いながら、逃げてくもん。

道案内 for 8/18,19

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

パソコンの調子が悪くなり、しばらくサイト関連のお仕事が

ままならずおりました。

パソコンは便利な反面、いざ修理となると

その前後が本当に大変で

バックアップや個人情報の処理、修理後の再設定うんぬん。

日頃の過ぎたる「便利」のしわ寄せを

たらふく受け取った感があります(トホホ)


ところで、お盆明け!

構造見学会、ですよ!

2018081819_チラシ表

今回の会場は久々の2階建て!

しかも、ZEH。



省エネ性能・断熱性能ともにパワーアップし、

なおかつ自宅で発電できる!

使う電気量と作る電気量の差が

「おおむねゼロ」のZEHです。



その、ZEHの中身をまるごと見ることができる!

しかも、自然素材のZEH!



猛暑酷暑の最中ですが

よかったらぜひ、ご家族そろってお越しください。



チラシやDMの地図をご覧になって

少しわかりにくいようでしたら、下記参照してください。

map_hosoku.png

春日神社が見えて、すぐの細い路地を入っていく感じです。


koko_IMG_6039.jpg

通り側から見ると、青木ダンススタジオごしの、

2階建てのお家になります。

完成してしまった状態より、構造見学の方が

工事中なので分かりやすいかもしれませんね。



見学会は、ゆったり気兼ねなく見ていただきたくて予約制です。

予約する!・・・となると、

当日何かあればキャンセルするのは、気が引ける・・・?

確かにそうなのですが、

ご家族だけでじっくり見学して、

ちょっと人前じゃ聞きにくいアレコレも遠慮なく聞いてほしい!のです。



ぜひお気軽にご予約下さいね。

木の良い香りがする見学会場でお待ちしています。


構造見学会申込



見学会当日はWebでのご予約はお受けできません。
その際のお問合せ等は0120--327-892までお願いいたします。
当日の予約状況によっては、残念ながらお断りする場合もございます。どうぞご了承の上よろしくお願いいたします。

お問合せ・ご相談

コゾってコーゾー見に来てね♪【公式】構造見学会、やりますよ~♪

公式には、約一年ぶりとなる構造見学会が

7/21(土)、22(日)豊後高田市にて開催されます。


市の中心部から車で数分。

坂のアップダウンを越えると

田畑の広がる谷状になった場所に出ます。



吹き抜ける風の気持ちよさそうな

その場所の、一歩入った高台に

今回の会場はあります。

現場風景
赤の矢印の場所が建設予定地となります。
橋の欄干には、左側:中伏川、右側:向鍜治屋橋とあり。



地図を書く確認のため、現場に伺いましたが

素晴らしい見晴らし

こんな見晴らしの良い場所に

自然素材の家が建つのが

うらやましいような、待ち遠しいような

そんな気持ちになりました。



目印は、集落に入る黄色い看板。

看板

(市内中心部から来た場合)きっと坂道の上から、橋と看板、

そして高台に、建設中のお家が見えると思います。


今回は構造見学会なので、「完成」ほどの華やかさはありませんが

実は、完成見学会以上に見ていただきたいのは

構造見学会です。



この部分に、こだわりというか、

もくせい工舎の家づくりに対する考え方の大元があるからです。



自然素材の家が体に良さそうだと思っていても

傷がつきやすいんじゃないか?

値段がびっくりするほど高いんじゃないか?

色々不安に思うこともあるかと思います。



家族にアレルギーがあって、

「なるべく自然なものに囲まれて

子育てをしたい!」・・・そんなご家族はもちろん

「そこまで困ってることはないんで、

あまり高ければ、無理して自然素材にこだわる必要もないかも・・・。」

そんな方にも、一度見ていただけたらと思います。



もくせい工舎で建てるかは別にして、

「こんな家づくりもあるんだ」ということを

知っていただきたいのです。



小さい工務店なので、しつこく営業するほど

人手もありませんし、

そのつもりもありません。

見学会にお越しいただいてから、数年たって

再度ご連絡いただく場合もめずらしくありません。



だから安心して、見学会にお越しください。



見て、知って、じっくり考えて・・・それから決めてもらう。

それが一番だと思います。



ゆっくり遠慮なく見ていただきたくて

見学会は予約制です。



詳しくは→こちら!



ご予約お待ちしてま~す♪

ようやく

大分・自然素材の家。もくせい工舎の相方


久々(えらい永いこと)の投稿です。
もくせい工舎の相方です^^

Blogの投稿と同じくらい久しぶりに

我が家の庭で夜空に光る星と月を眺め

Halu(ジャマンシェパード♀6才)の散歩では

鈴なりになった小さなキーウィや   
散歩

大きなねむの木の花を発見!
散歩

そういう環境に身を置いていることを

ここ数ヶ月、すっかり忘れてました。('_')

ひたすら図面と資料と電卓を眺めた日々でした。


そして、日常を取り戻しつつある今日この頃、

外皮計算に悪戦苦闘した長期優良住宅が着手し

今週末にようやく上棟です!

ホントにホントにようやくです!

本来ならば今月にも竣工予定でしたのに…


農振除外申請に4か月。

農地転用に1か月。

そして、接道が農道と判明し、県の許可を取得に2か月。

同じ待つのであればと、

お客様が得になる長期優良住宅へ舵を切り2か月。

そして、梅雨に突入(><)


長らくお待たせをいたしました_(._.)_


どうか、この梅雨の中休みが続きますようにm(_ _)m

「ようやく」続きを読む

美意識の話~長崎うろうろ~Vol.2

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

もう一つ、見たかった場所が大浦天主堂。


大浦天主堂外観



建物好きの私ではありますが、

教会建築も大好きで

どうしても一度この目で見てみたかったのです。

入口付近に建つ、日本之聖母像と教会内部を。

『フランダースの犬』のネロの心境に近いかもしれません。


公私に限らず、写真をよく撮る方ではありますが

撮影した瞬間、ドキッとすることがあります。

「・・・なんか今、美しい瞬間を切り取れた!」

そんな感覚です。


日本之聖母像

同じ被写体でも、正面から撮影し

この角度になってドキッとしました。

・・・なんて美しいんだろう!

心が洗われるような美しさです!

天主堂入り口付近

建物は煉瓦造りの教会で、表面が漆喰で塗られています。

もくせい工舎に少し関わる者としては、

「漆喰」ってことが、嬉しい。


本当は、ステンドグラスが射し込む光や

コウモリ天井と呼ばれるリブボールトの天井が美しくて

ご紹介したかったのですが、

内部の撮影は不可でしたので、画像はありません。

本来は、れっきとした信者さんたちの祈りの場でもありますので

ご了承ください。

ただ、建物に関して詳しく書かれたサイトがありましたので

興味にある方は覗いてみて下さいね。

大浦天主堂:レトロな建物を訪ねて



内部の美しさにも驚きましたが、

慢性頭痛が建物の中にいる間、全く気にならず。

ゴシック様式の天井が、あんなにも高く高く天に向かっているのは

訪れた人にも崇高な気持ちに近づいてほしい思いもあるようですが

あの居心地の良さというか、

「あ~、私、ここにずっと居ってもいいわ~」と思わせる空気感というか、

不思議な体験でした。



そうそう、大浦天主堂までの道すがら

こんな可愛い建物も。

祈りの丘絵本美術館・外観

『祈りの丘絵本美術館』です。

絵本美術館の外壁模様

細かいモザイクの模様が、味わい深い。

絵本美術館のアプローチ

アプローチの細工も、いちいち可愛い!

絵本美術館の掲示板


掲示板にも、手を抜きません!


大谷石なのか、大谷石風のブロックなのかは分かりませんが

継ぎ目も、こうすれば圧倒的に手づくり感が増して

無機質な感じを受けないから不思議ですね。



お天気が良すぎて、アプローチの色が少々飛んでしまいました。

公式サイトに、綺麗な画像もありますし

美術館の詳細も載っておりますので、こちらもぜひ!↓

祈りの丘美術館

良いものを創りたい、美しいものを作りたいと願うのは、人間だけ。

・・・オノ・ヨーコさんの言葉だったかと思います。


雨に濡れたクモの巣は、美しいですが

クモは美しく創ろうと思っているかは分かりません。


「どうせなら美しいものを、せっかくなら良いものを作りたい!」

そんな風に美を意識する、「美意識」は人だからこその

感覚とも言えそうです。



最後に長崎の美意識、もう一つ。



長崎名物『アイスクリン』。

一つ、100円。

おばあちゃんが、リヤカーで売っておりました。

「4つ下さい」

「はい、4つ。」

シワシワの小さな手から、手際よくコーンに盛り付けられた

アイスクリン。

アイスクリン

小さな、白バラが咲いておりました。



・・・・ああ~、この美意識!

もう長崎人には敵わないや!

・・・の、長崎うろうろ日帰り旅でした。

美意識の話~長崎うろうろ~Vol.1

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

私たちのつくりだすもの全てが、

私たちの作品でもある。



そんな言葉にあったことがあります。


仕事はもちろん、日々の料理にしろ、

パソコンでつくる文書にしろ、

ブログを書くこともそう、

言葉や行動ですら

「作品」であり、私たちは日々、

創りだし、生み出している。


・・・そう考えると、できるだけ良いものを

美しいものをという気持ちになって

ちょっと前向きになりそうです。



ところで、春休みに、長崎まで日帰りで出かけました。

子どもの、

「本場のちゃんぽんが食べたい!

中華街に行ってみたい!」との希望で

ウン十年ぶりに、長崎の中華街へ行くことになったのです。



中華街・門

ド派手!というか、中華っぽい色彩というか

縁起がよさそう!というか。



見ながらは描けるけど、思い付くのは難しいような

そんな色彩です。

そう思うのは、私に根付いてる文化の違いか、

感性の違いかは分かりませんが

この発想は自分にはないな!面白いな!と感じます。

この門構えだけで、日本に居ながら異国文化に触れ

ワクワクした気持ちになりますものね。

中華街・鯉?

・・・って、これもなかなか日本の街では

見ない発想、見ないデザイン。

中華街のしゃちほこ?

わ~!・・・これ、何だろう?

鯉?龍?・・・歯がある!

・・・対になってるのも、何か理由がありそうですが、

しゃちほこ的な感じでしょうか?


しゃちほこと言えば、日本でもお城の屋根にありますよね。

あんまり考えたことなかったですが

調べると、「鯱」というのは想像上の生き物。

姿は魚で、虎の頭部を持ち、常に天に向いている尾、

背には無数の鋭いとげがある、魚形海獣。

火事になった時には、水を吹き出し鎮火するという

建物の「守り神」のようです。

・・・なるほど、それでと納得がいきました。



中華街に限らず、

長崎は、異国文化が混在してて

このちゃんぽん感が、楽しく大好きな街です。

原爆の被爆地でもあり、人として考えさせられる場所も多々ありますが

この多種多様を受け入れ、活かしてきた街並みに

しなやかさというか、強さを感じることがあります。



もう一つ、見たかった場所が大浦天主堂。


大浦天主堂外観



・・・ちょっと長くなりますので、続きはまた今度!

おひさまに向かって咲く

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

まだ肌寒い3月の終わり。

さくらの蕾が膨らんだかと思えば

暖かい日が続き、

今年の桜は、とにかくあっという間に咲き誇っては、

2018_さくら

あっという間に、桜吹雪となってしまいました。


その暖かさのせいか

今年はジューンベリーも咲くのが早かったような。

2018_ジューンベリーの花

さくらよりもっとはかなげで繊細な花ですが

初夏(6月 June)が近づく頃には

ジューンベリーの実

こんな可愛い実をつけてくれます(しかも、食べられる♪)



ところで、何の話だったか。

恐らく庭のハナミズキのことだったかと思います。

ハナミズキ全景


主人と話していて

「・・・なんかね、お日さまに向かって咲く花の木は

(木が)ある程度大きくならんと、咲かんらしいよ」

ハナミズキの花



「・・・・・大器晩成、って感じやね~」



ダンナにしては、珍しく(?)ドキッとする事を言う。



お天道様の方を向いて生きていたら、

それに見合う大きさに自分が育ったころ

いつかきっと、花が咲く。



そう言われてる気がしました。



しかし、自分じゃ寿命が分からないので

いつが晩年なのか分からない・・・。



死ぬ、ほんのちょっと前なら、切ないな。



あ、でも最期の最期に、

一発逆転、逃げ勝ちっていうのも悪くないか。



などなど、大木になる予定も

花咲く予定も全くないわが身と重ねて、

うなってしまった一言でした。

お?何か出来てる&展示会お知らせ♪

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

久しぶりに事務所に行ったら、何やらログハウスの様なものが出来てる。

建設中。木の事務所

ログハウス風といっても、そこはもくせい工舎。

きっちりミニ木の家です。

建設中。木の事務所

奥の中庭の芝生の緑を背景に、いい雰囲気♪


木の事務所。内装
ギャグは言いつつも、しっかり頼りになる。
名匠・大工の中島さん↑


もちろん、サーモウールもきちっと入れた、ミニ展示場のような仕様です。



新しい+αのミニ事務所になります。

今までの事務所も、自然素材では作られていますが

もくせい工舎の仕様として建てられたわけではないので

この新事務所に来れば、お客様に接客しながら

もくせい工舎仕様のお家を疑似体験してもらえることになります。



また、こんな事務所なら

ゼロエネ関係でこもりっきりの永家Tさんも

ちょっと気分が上がるかも。

そちらも期待したいところ(?)です。
なんせ頑張りすぎて知恵熱でたようですんで。お大事に。



見学会に来ていただけるのが一番なのですが、

事務所で疑似体験できるなら、なお良し!ですよね。



もう一つお知らせが。

4/21(土),22(日)。

宇佐のはちまんの郷体育館にて

中村建材店さん主催の【春の住まい総合展示会】が行われます。

2018042122_中村建材店チラシ。春の住まい総合展示会。4/21,22

春と秋に行われる企画ですが、

毎回もくせい工舎も地場工務店として参加させていただいています。



各メーカーの最新設備が実際に見ていただけるのはもちろん

ワークショップやキッズコーナー、飲食コーナーも充実してます。



人でごったがえした観光地ばかりもどうかな~とお考えの方は

大人も子どもも楽しめますので

ご家族で、ぜひご来場くださいね。

家を建てる予定のあるなしに関わらず

どなたでもご覧いただけます。



ちなみに、もくせい工舎に置いてある↑のチラシは、

粗品プレゼント付き。

もし、「家族で行って見ようかな~」とお考えなら

ぜひ気軽にお声かけください。



ついでに、↑の新事務所がどうやって出来上がっているのか

ちょっと見てみる!のも、一興かもしれません。



圧倒的なほど、木の良い香りがしますよ。

大工さんたちは、お仕事しながら

きっとフィトンチッド吸い放題です(笑)



新事務所見物しかり、展示会もしかり。

まずは、気軽に「見てみる!」から初めてみる。



山の事務所にて、ご連絡お待ちしてます!

バタバタですが、いよいよ明日明後日

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


豊後高田で明日明後日、完成見学会が行われます。

バタバタのご紹介となってしまいましたが、

会場はこちらのお家!


ちょっと、サッシの渡辺商店さんの車がお邪魔ですが

外観はこんな感じ♪


外観


本物漆喰なので、モルタルの鏝仕上げとは

質感も雰囲気も違います。

固くない。まあるい雰囲気。

なんちゃって南欧風とかではないので

素朴だけれど味わい深い印象です。


玄関


玄関を開けてすぐの棚と腰板。

腰板の仕上げがすごく丁寧です。


リビング


ああ、窓からさす光が良い感じ!

ブルーのカーテンも、よく似合っています。


リビング。ドア付近


縦型のステンドグラスが、いいアクセントになっています。

ニッチの位置も高めなので

垂れ下がる感じの植物なんか似合いそうです。


余談ですが、勇気をもって?入って欲しいのがここ!


押入れ


押入れ!

ずっとアパート暮らしが長かった身としては

押入れ=「カビ臭くて、湿気た感じ」。

正直、あんなところで寝る、ドラえもんの気持ちが分からない。


・・・しかし、もう、この押入れは違う!

こんな押入れなら、ここで寝てもいい⁉


ただただ、木の香り!

清々しいの一言なのです。


無垢の木だけで作っているので当たり前なのですが

ちょっと新鮮な驚きです。

よかったら扉を開けて、見てみて下さいね。


もっと早くアップできれば良かったのですが

遅くなってすみません。

当日の予約はWebからはできませんが

もし気になった方は、ご連絡をお願いします。

ご予約制なので、時間帯によっては厳しいこともありますが

木が本当に好きなご家族には

きっと気に入っていただけると思います。



ニッチ



こちらの見学会について

補助金はあくまで補助なんだもんな

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

今、永家Tさんがうんうん言っているのが

ゼロエネ住宅関係。

外皮計算うんたら、とにかく

お家の省エネ具合を数値化しないといけない。

永家Tさんは、かなりの数字好きではあるけれど

ただでさえ業務に追われがちな所を

膨大な数字とにらめっこの日々であります。



「地域型住宅グリーン化事業っていうのを紹介したいんで

バナーとかページをつくれんやろうか?」



「地域型グリーン・・・・なんだそれ?」



ついこの前まで、経産省だのZEH(ゼッチ)だの言ってたのに

今度はゼロエネ住宅・・・。


・・・ZEHとゼロエネ住宅と何が違うん??



素人でもある私は、まずそこから分からん!のです。



でも、見方を変えれば、素人である私が分からないことは、

多くのお施主さんの疑問に通じる。(・・・はず!)

専門の人が、知ってて当たり前のことが

素人の「聞きたいこと」の本質をついているとは限らないのだ。



・・・で、分からないので、調べる。

永家Tさんに聞いても教えてはもらえるけれど、

永家Tさんの頭の回転に

やや、我が脳は振り遅れの感がある。



・・・だから分からんなりに調べるのですが

・・・やっぱりよく分からん点もある。



只今、振り遅れつつページ作成しております。

いましばらくお待ちください。



永家Tさんと話していて、改めて思ったこと。

「補助金で、今ならお得に建てれる!ってことですかね?」

「・・・う~ん、お得っていうのとはちょっと違うんやけど」



そうなのです。

補助金は、あくまで「補助」。

簡単に「お得!」と書けば、キャッチ―ではあるけれど、

その前段階として、ゼロエネ住宅にする!という「投資」がいるのだ。



その投資をしてもらってでも、あえて環境に優しいお家を建ててもらえるなら

国として応援しますよ!・・・が「補助金」。

投資という支出があってこそ、の話なので

「お得」ばかり前面に出すのは、違うのでは?と言う意味での

「・・・う~ん。」なのです。



とはいえ、もくせい工舎の家は、もともと

かなり断熱性も良いので

その「投資」を検討する余地は十分にあるかと思います!



ページできるまで、待ってられないや~!




そんな方は、とりあえず

もくせい工舎まで、直接お問い合わせ下さい。


お問合せ・ご相談

明日明後日、見学会

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


いよいよ明日明後日、中津市で完成見学会となりました。

web_2018_02_b4_myt_kansei_omote.jpg

チラシにも書いたように、

mini_re_DSC_0204.jpg

こんなクヌギ林をぬけたところに、そのお家はあります。



↑こんなクヌギ林って、由布院だったり、黒川や小国だったり

・・・どこか旅行先に来たような気持になりませんか?



そんな旅行先気分で山道を上ると、

数件のお家があって

(一期一会の方から来た場合)その右に見えてくるのが

今回の見学会場になります。


mini_re_IMG_4847.jpg

ドアの色が、かわいい♪



グリーンの屋根瓦に、甘木土の温かな色味の漆喰壁。



漆喰、ってところが大事。

鏝を使って、似たような雰囲気は別の素材でも出せるけれど

だんだん味わいが出てくる、かどうかは

やっぱり違うように思います。



ブロック屋にいたので分かるのですが、

カラーブロックと煉瓦はやっぱり違う。



セメントに色粉でどんなに着色しても

煉瓦に近づくよう工夫しても

だんだん色は褪せ、

古くなっても「深み」が出ない。



この、古くなったときに「深み」が出るか出ないかは

不思議と、自然素材を「真似て」造った【フェイク】じゃ絶対に出せない。



不思議なのですが、

苔むした岩は味わい深いけど、

セメントのブロックに苔がついていても

・・・風流とかとは、ちょっと違いますもんね。



とはいえ、お家選びは伴侶を選ぶ様なもの。

その方の価値観。

その時の気持ち。



でも、木が好きで仕方ない人にとっては、

もはや理屈でない時がある。

mini_re_IMG_4929.jpg

空気が違うのです。



ずっと木の家に住んでいると、「慣れ」もある。



でも、訪問者に「木の良い香りがする!」と言われたり

ふとした瞬間に、木の香りにはっとしたり。



もくせい工舎の家の新築の匂いは

圧倒的です。


「酸素が濃い~」



↑を、どう文面で表現するかずっと難しかったのですが

昨日、用事で花屋に行って気が付いた。



花屋に入ると、花のいい香りと一緒に

圧倒的な酸素感、というか

しっとりとも違う、清浄な空気感がありますよね?

あれに近い。

あれの花の匂いが、真新しい木の匂いになった。

そんな感じ。

mini_re_IMG_4921.jpg

良かったらぜひ、見に来てください。

気兼ねなく見ていただきたくて、予約制を採っています。

無茶な営業できるような人手も、その気もありませんので

お気軽に。


今日までは、予約をサイトで受け付けております。



あと、こちらはリビングから見える自然のシンボルツリーが。


mini_re_IMG_4913.jpg


・・・ちょっと何の樹かはわかりませんが

枝っぷりが(?)良い。

緑の葉が出てきたときも

冬はイルミネーションやライトアップも良いかも。

・・・ただ、他所様の敷地かな?



水がはってたら、鏡のようになって幻想的ですが

・・・夏場は、カエルがうるさいかも???



・・・などなど、妄想し?楽しんでました。



良かったら、こちらも妄想しに?来てくださいね!

親は土 教師は風

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


もう2~3年前になるかと思います。

映画『みんなの学校』の鑑賞にあわせ、

その舞台となった大阪市立大空小学校の

元校長・木村泰子先生の講演を聞いたことがあります。



2~3年前で、メモを取りながら聞いていたわけではないので

記憶があいまいで、勘違いや間違っていたらすみません。

先に謝ったうえで、以下書いていきます。



その時に、木村先生がおっしゃった一言が妙に印象に残ったのです。


【親(保護者)は「土」、教師は通り過ぎていく「風」のようなもの。】



実は今、縁あってPTAがらみで

2/18『彼らが本気で編むときは、』の上映会を企画しています。



PTAっていうと、もう面倒くさいの代名詞みたいな感じ、しませんか?



PTAっていうのは、難しく言うと社会教育団体でもあります。



親としての学びの場!なんていうと、面倒に加わって、うさんくささ倍増ですが

基本の部分、できた目的、根っこは、

木村先生の「土と風」の話に共通しているのかな、と思います。



良い風は、花の匂いを運び、受粉を促し、種を運びます。

無風やあまりに弱い風は、その役目を十分果たせません。

かといって、茎をへしおるほどの強風では、命さえ奪います。



土も、良い土は植物をスクスク育てます。

かといって、あまりにも水を与えすぎたり、栄養過多でも

根腐れします。

反対に、あまりにカラカラで、栄養がなくても育ちません。



さっき言った「社会教育」というのは、

おそらく、その風や土を良くしていく学びや活動のことだと思います。



「『PTAやるメリットない』

それは、個人のメリットしか見ないからや。

個人のメリットのためにやっとるんやないよ。

社会のメリットや。

大人になっても、学び続けて

社会的に「成熟した大人」が増えることが

ひいては、その社会で育つ「子ども達」のためになるんや。」



・・・これ、大分県PTA連合会の会長の話です。



なんかすごいでしょ?目からウロコじゃないですか!


大人が作った社会や環境で、子ども達は育っていく。

ソフト(心)の面でも、ハード(家も!)の面でも。



PTAという、得体のしれないほど膨らんだ組織。

見直さなければいけないことは多々あっても、

本当の根っこの部分は、そうなんだろうと思います。



映画も、心に良いですよ。



頭も心も、柔かくなって、

ふかふかの良い土に、きっとなります。



まだまだ予約できます。

余剰あれば、当日もチケットなくても800円で見れます。

そういえば、子どもがチラシ持って帰ったな~って方はぜひ。



頭と心をほぐしに、

2/18 中津のリルドリームにいらしてください。

10:00~/14:00~の2回上映です。

(※駐車場に限りがあります。その点ご了承ください)



上記はソフトの面。

ハード面は、自然素材の家でお願いします。

もちろん、もくせいのお家で!
(なんかとってつけた、宣伝に)

「親は土 教師は風」続きを読む

命の守り方

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

PTA主催の防災の講演会がありました。

以前お会いした防災士Aさんをお招きして

災害の発生前に知っておきたいことを中心にお話がありました。



・・・皆さん、ご自分の住んでいる場所のハザードマップって

ご覧になったことありますか?



これから土地探し!

・・・なんていう方は、一度見ておくのも

良いかも、です。


ところで、「逃げる」のって、けっこう決断力要りませんか?



「避難指示」ならともかく、「避難勧告」って

ちょっと微妙です。

つまらない見栄や、「もしかしてこのままここにいた方が安全なんでは?」

みたいな考えがよぎって、行動に移すのは

かなり勇気が要るというか・・・。



でも、命を守るには「逃げる」。

これに尽きる。

逃げたことが無駄になっても、練習と思えばいい。

とにかく「逃げろ」でした。



「津波が来る」

・・・本当かな?見えてから逃げようか・・・。

とんでもない。

見えてからでは遅いのだそう。



大人が逃げ遅れた理由は、

どこに逃げようか考えていた。

荷物をつめていた・・・etc.



かたや子ども達の理由。

子どもだけで家にいて大人がいなかったので。

親が戻ってくるのを待っていた。



~~~~~~~~こりゃ~、いかん!なんとかせんと!



どんな時も、大人がその場にいて指示しなくても

自分で判断して、自分で逃げる術を

せめて大人になるまでに繰り返し学ばないと、

いざとなった時、どうしようもない。



防災士Aさんが、言っていたこの一言。


「比較的災害の少ない地域に住んでいるから大丈夫?

でも、子ども達は、

10年後、20年後、どこにいるんだろう。

進学や就職、旅行・・・。

ずっとこの土地から出ないわけじゃない。

だから、今住んでいる地域が安全でも

防災を教えることは、大切なのです」



動物は、子どもに生きる術を教える。

食べられるもの。

エサの取り方。

敵。

身の守り方。



どんなにテストの点が良くっても、

いのちの守り方を知らなければ、

「生き物」としてアウトです。



本当に、こわいなぁと思います。



あ!罹災証明のお話も出てました。

被災したら、とにかく片付ける前に

自宅の被害状況は必ず写真に撮っておくこと。

これも、お役所から「被災しましたか?罹災証明出しましょうか?」なんて

お声がかかるわけではない。

「自分で」住民票のある所に申請に行かないといけない。



お家のローンが残っているのに、被災した!

これも、被災ローンと言うのが

大分熊本地震から適用されました。

壊れた家のローンと、これからの家のために

免除・減額の手段があることも、

ぜひ知っておいてください。

↓↓↓

NHKのサイトに詳しくありましたのでご参考までに



PTAの催しって聞いただけで拒絶反応起こして

なかなか参加しない人もいるけれど

・・・・すっごい大事なこと言っている時もあるのにな~と

もったいない時もあります。



いのちは守らねば。

勉強になりました。

次は、行動だ!

六十の手習い報告と雪の話

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

明けましておめでとうございます。

・・・と、いうにはちょっと遅いですかね?



とにもかくにも、本年ももくせい工舎をよろしくお願いいたします。



永家夫妻は相変わらずの多忙のため、

ブログのお留守番をしっかり努めたいと思います。



元々営業さんや事務員さんたちをたくさん雇って

どんどん建てて、どんどん売る会社では

ありませんので、優先順位として

ブログより目の前のお客様が先になってしまいます。



しかも昨年からは、ゼロエネルギー住宅(ZEH)うんぬんで

もくせい工舎の家のナントカを数値化してみたり、

ただでさえ忙しい日常の業務に加え勉強で、

半泣きしておったようです。



その関係の説明会みたいなので、もくせい工舎の家は

特別何かを足さなくても、十分数値的にクリアしているとかも

永家Tさんが言っておりましたので

本当は、喉から手ならぬ、喉からマウス(クリックする方)で

そのことに関して、ブログで説明したくてたまらないのです。



ともかく、聞いててもちょっと小難しい話なので

私には「うんぬん」が精一杯ですが、

下記はZEHに関する経済産業省のサイトになりますので

良かったらご覧ください。


↓↓↓

ZEHに関する情報公開について



ざ~っくり言えば、断熱性能が優秀で、省エネで

なおかつ太陽光などで創エネまでこなしちゃう住宅(ZEH)を建てれば

国から補助がでますよ!ってことみたいですね。


ただ、どこもかしこもZEH建てれるっていうわけでなくて

ZEHを建てれると認定された工務店でなくてはならない。


・・・その認定を受けるために

永家夫妻は六十の手習いの真っ最中。

勉強したり、計算したり、途方にくれたり(?)

・・・忙しくしておる、模様です。



どうかもうしばらくブログ書きもお待ちいただければ幸いです。

どうぞ気長に、流れ星を待つような気持ちで

長い目で、お待ちいただければと思います。



前置きが長くなりましたが、

・・・今日、雪が積もりましたね。

雪をかぶる満月ロウバイ
ロウバイも雪かんむり。寒そう・・・。



ゆ~きやコンコ、あられやコンコ♪

犬は喜び、庭駆けまわり

猫はこたつで丸くなる~♪

・・・はずなのですが


「・・・お外行くねん!」

雪の中のハチ


わが家の保護猫ハチは、雪の中出ていっちゃいました。

・・・寒いよ。極寒だよ?

足跡

もう、うっすらとになってますが

肉球の足跡は、かわいいスタンプのよう。



足跡とハチ

お外は満喫できたかな?



ところで、この保護猫ハチ。

上の写真にもあるように

耳をカットいたしました。

耳カット



・・・え?動物虐待?



いえいえ、野良(保護)猫の避妊手術「済」の印に

病院でお願いしました。



保護猫の避妊手術に関しては、またいずれ書かせてもらいますが

猫のケガ

輪ゴムが巻き付いてじわじわ出来たキズもすっかりよくなり

無事に、避妊手術も終えることができました。



肉が裂けるほどの深手だったので、治るのに2か月近くかかりました。



キズが治らないと、手術はおすすめできないと

獣医さんに言われておりましたので

完治を待つまでの間、デートに誘いに来るオス猫に

ヒヤヒヤしっぱなしでした。



ともかく、無事に完治&手術が終わって良かった。



地域がら、「地域猫」としてリターンできる環境ではありませんので

ご縁あった責任はまっとうしますが

万が一、他所の猫に追われてはぐれたときのことを考え

カットもお願いしました。



人懐っこいものの、すぐとびかかってくるので

もしかしたらそれが原因で捨てられたのかな?



一応ホッとはしましたが

・・・ハチみたいな猫が増えないことを

心から願うばかりです。