犬が西向きゃ、尾は東

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

PTAで大分県内各所に知り合いが増えました。

今年は、大分県で九州規模の大きなイベントがあり

去年から2年越しになるメンバーもいます。



好きでなったわけではないPTAですし

そのあり方みたいなものに、疑問が多いのも事実ですが

こういった機会がなければ

知らないままだったこと、

出会えなかった人もたくさんいます。



そんな中、甘木・日田を中心に大きな被害を残した

H29年7/5~6の九州北部豪雨から2ヵ月後、

今度は台風18号が県南を襲いました。



グループLINE内で、「大丈夫?」と心配する声も上がりましたが

津久見のメンバーの反応がない。



そう、それどころの話ではなかったのです。



「なにかいるものはない?」「困ったことがあったら言って」



でも、実際本当に必要としているのは

シャベル片手に泥を掻きだし、一緒に動いてくれる人間です。

「大丈夫!いっしょに頑張ろう!」そういって

一緒に泥だらけになってくれる人間です。



・・・じゃ、それが分かってて、そう出来たか?



出来ませんでした。



キレイごとを考えるばかりで、全く実行しなかったのだから

もう、何を言われても、思われても引き受けるしかありません。



犬が西向きゃ尾は東。

北に近ければ南に遠い。

「当たり前」のことをいう例えですが、

私たちは、日々選択しながら生きている。

優先順位を「西」と選べば、尾になるのは「東」です。

「北」をほったらかして「南」に行ければよいのですが

「北」にいたままだったのです。



もう、きれいごと言えません。



そんな中、津久見のメンバーが次々に地元の人たちのために

LINEで情報をあげていきます。

「○○スーパーが×時から営業」「△△銭湯に入れます」

「石灰配布、何時からどこそこで」

彼女も津久見のPTAの代表なので

その関係で知り合いも多い。

地元の困っている人たちのために、どんどん情報をあげているのが

私の携帯にも入ってきます。



もう、頭が上がらないです。



PTAは、面倒な組織です。

無駄も多い。

企業じゃ投資に対して、その成果は見直されるのに

非営利なことと、メンバーが一定しないことから

毎年毎年、決まった行事を消化するだけでいっぱいいっぱいの感があります。



ナントカ講演会、ナントカ研修会、ナントカ研究発表会・・・。



受ける研修やイベントが多すぎて

肝心の仕事(各校のPTA)がままならないなんて

本末転倒です。

研修ばかりして仕事をしない、変な会社のよう。



でも、そんな中、キラリと光る人がいる。



自分にできることを、精いっぱいやろうとする人に会う。



尾っぽから、かみつかれても仕方のない私ですが

損得なく動こうとする彼女の姿は眩しくて、

勝手に遠くしてしまった「北」から「南」に

ただただ、頭を下げるしかありません。

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